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うらめしや~冥土のみやげ展

うらめしや~冥土のみやげ展_f0122653_1421680.jpgはい!暑中お見舞い申し上げます!
・・・ってことでね「谷中全生庵」伝応挙の幽霊図です
毎年八月の間 公開される圓朝の幽霊画コレクションの目玉ですね
しかし! 今年に限っては 八月の半ばまで
東京芸大の大学美術館で↑ 上記の「冥土のみやげ展」に
貸し出されていますので 全生庵にはありません
展示替えで 16日までは芸大 18日から全生庵に戻ります
今年は 両方に行かないと全部は見れません
じゃあ来年でいいか…と思ったあなた!
「今度と 幽霊は 見たことがない」って 知ってますか?
「今度 メシでも・・・」「あ、じゃあまた今度」って言って
本当にメシに行きましたかね? 
それでなくとも 来年まで 何があるかわからないでしょ
明日のわが身は 誰にもわかりません
今年の幽霊は 今年 見ときましょう
それにね 芸大の方には も一つ目玉があるのよ
それは 明治39年(1906)圓朝の七回忌に出された
圓朝追福「七怪奇」絵葉我喜セット(七枚組)
この内 4枚は 焼失 または散逸してしまったもので
今回は 個人所有のものを 借りて展示しています
鏑木清方のものもありますのでね ぜひ見といてください
この圓朝七回忌にも いろいろ怪談がありましてね
この時 三遊派一門だけでも八十名 (その他二百名)が参加したのですが 中でも真打ち連は 僧侶の格好で練り込むという趣向
だったそうです
一番弟子ともいうべき圓橘は 大僧正のいでたちで 家を出る時
「この恰好で 師匠の法事に一門が集まって お経を聞きながら
あの世に行けたら これがホントの大往生だ」
そう言ったそうですが なんたることか ほんとに読経の最中
脳溢血で昏倒 桜木町の病院に搬送されましたが 亡くなってしまったのです
まあ 不思議な事もあるもの・・・・!?
明日は我が身かもしれませんのでね
皆さん 目の玉の黒いうちに ぜひ「幽霊」たちに会いに行ってくださいね
いい 「冥途のみやげ」になりますよ~

# by tukitodoraneko | 2015-07-28 15:06 | 江戸・東京綺譚

調布飛行場セスナ墜落

調布飛行場セスナ墜落_f0122653_115121.jpg

ああびっくりしましたねー 
さっき11時ころですが 家族でランチ食べに行ってました
食べ終わって店を出ると 近くで黒煙があがっていたんですよ
ちょうど真正面の辺り 
「火事だねー」と行って 車に乗り込み走り出すと
あっちこっちから 消防車や警察車両が集まってきて なかなか進めない状況
なんだろう?と そっち方面に左折したら
もう通行止めが始まっていて 「セスナが落ちて炎上中です 迂回してください」
と 言われて戻ってきました
すぐにニュースをつけたら 住宅街に落ちたのですねー
500mくらい離れた所で ご飯食べてましたが 音は聞こえませんでした
ただ すごい煙が立ち上っていただけなんですが 怖かったです
五人乗りセスナが 離陸直後墜落だとか・・・・
住宅にいた方々は 助かったのでしょうか
30分後のニュースでは もう 一軒のお家は 全焼してましたよ
いつも近くをウロウロしてますんで こんなことがあるとは・・・

御心配いただいた昭ちゃん さすがにニュース速いですね
ありがとうございました
月猫一家は無事でしたが 取材のヘリが飛び回ってて そっちも怖いです^^;

# by tukitodoraneko | 2015-07-26 12:05 | よしなしごと

江戸検参考図書

寺社関係の良き参考書 いろいろさがしてみましたが なかなか 見つかりません
祭に関しては「東都歳事記」が一番読みやすいですしねー・・・
「御府内備考 続編」の「寺社書上」は 高すぎるし 読みにくいです
これご存知ですよね
文政年間に官撰で(松平定信の決定で)まとめられた地誌「新編御府内風土記」
そのもとになった調査史料がこの「御府内備考」です
正編の方は「町方書上」続編が「寺社書上」です
明治6年に「新編御府内風土記」の稿本は 皇城火事で焼失したため
今ではその編さんのための調査史料 つまり素材であった「御府内備考」正・続のみが残り
貴重な史料となっているのです
古文書館にありますし 正編だけなら近代デジタルライブラリーで読めます
「大日本地誌体系」で 検索して見てください
よく町歩きに行くと 教育委員会の説明板がありますよね
あれは この「寺社書上」をネタ元にしてるものが多いんですよ
市区によっては 自分とこの分だけ出版してるとこもあります
便利になりましてネットでも「御府内備考によると・・・」
って 書いてくれてるとこも多くなりました
祭が一番盛んだった文政期の寺社の記録ですので
頼りになりますが 読みにくいのよねー・・・
江戸検参考図書_f0122653_11564939.jpgだから こんなのも挙げておきましょう
ああ・・・!新書って読みやすい と感激します
「出開帳」に関しては 必ず出ますので 押さえといてください
震災の後にも 復興支援の出開帳ありましたよね
どのお寺か どこでやったか 御本尊は何?
なんてことも チェックしといてくださいね
江戸検参考図書_f0122653_1225051.jpg







右→は 前から持ってた本ですが 読みやすいです
たぶん今でも手に入ると思うので ぜひ

本以外でも「東京神社庁」のHPや
各寺社のHPは お家で見れてらくちんです
大きな寺社では 由緒が書かれた出版物
祭の保存会などでは 祭に関するのものを
出していますので 余裕があれば読んでください
山王日枝神社では 公式Twitterまであるんですよ
時代が変わったのね!
もう夢のお告げじゃなく お知らせはTwitterなの!?
ハイテクじゃん 寺社! 

# by tukitodoraneko | 2015-07-25 12:40 | 祭と歳事

博多祇園山傘

博多祇園山傘_f0122653_13134962.jpg

現在7月に行われる祇園会では 博多の山傘が有名でしょうか?
元は京都の祇園会と同じものだったとは思いますが
起源に関しては諸説あります
「養生訓」の貝原益軒の説では 1400年ごろ始まるとありますね
上に挙げたのは 福岡市博物館にある「祇園祭礼絵巻」
京都の祇園会の山鉾とは 違って見えますね
本来「山鉾」は人形を据えた「山」の部分と 高く柱状に伸びる「鉾」
この二つの部分で 構成されています
しかし博多の場合 この「山」の部分だけ 受け継いだので(祇園囃もなし)
初期には 上の絵巻のような山車だったのです
しかし この山車は 年々 上へ上へと巨大化し・・・
博多祇園山傘_f0122653_13343732.jpg

このように豪華絢爛になってしまったのですね
あまりに巨大すぎて 現在では「曳き山」「飾り山」二つに分かれています
詳しくは 福岡市博物館の「山傘」のページを見てください

しかし暑いですね
現在 室温32.6度! PCに触るのも嫌なので 早めに終わります^^:

# by tukitodoraneko | 2015-07-13 13:43 | 祭と歳事

赤坂氷川明神

赤坂氷川明神_f0122653_12282798.jpg

上は 文政6年の赤坂氷川明神の山車番付です
これも ネット検索で見れますよ
全部で 16番まで山車があり この他にも地走り・踊り屋台も出ています
江戸時代には 隔年催行の神田と山王祭
その山王祭が お休みの年には 6月15日氷川明神の祭礼が行われました
近くに 麻布氷川 白金氷川など 氷川社はたくさんありましたが
赤坂氷川明神_f0122653_1244317.jpg今も赤坂の同じ場所にあるのが 当社です →
(右手に溜池があります)
HPで「由緒」が見れますので チェックしてみて
ください 詳しくまとめられています
ここは もと一ツ木にあった氷川社の御旅所だった
そうですが 八代吉宗が 将軍になった時 その
産土神として 社殿を建て直し 遷座してきました
紀州藩邸があった赤坂の総鎮守ということですかね
「神田・山王に次ぐ大祭であった」と「東都歳事記」にもあります
この場所は 元 備後三次(みよし)藩浅野家の屋敷があった所
そう浅野内匠守の夫人・遙泉院の実家ですね
地図の明神の上には「勝麟太郎」の文字が・・・あの勝海舟のお家ですねー
海舟は この赤坂界隈で何度か転宅してます
江戸散歩で人気のコースですね
江戸時代は 境内が5千坪近くあった「氷川明神」
ぜひ 覚えておいてくださいね

# by tukitodoraneko | 2015-07-12 13:13 | 祭と歳事