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江戸の水天宮

江戸の水天宮_f0122653_133384.jpg水天宮の縁日は
毎月五日
江戸時代には 有馬家上屋敷内
現在 大江戸線
「赤羽橋」駅の南に
ありました
通称「尼御前」
これは平家の安察使局
(あぜちのつぼね)が
安徳帝の御霊を祀った
のが始まりだから


・・・なんてことは もうお勉強済みかと思います
この水天宮のお祭りは 4月 5日
毎月の五日にも増して 群集したということです
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元々 赤羽橋の近辺は 旅人が多く
送り迎えの人で 繁盛していました
そういう人たちのための茶屋・酒飯の店も多かったのですね
そのうえ 水天宮は 安産だけでなく
水難よけのお守りで有名
旅立つ人には 有難がられたことでしょう
左上には 増上寺の五重塔が見えています
武家屋敷なので 右手の屋敷は
描かれていませんが 本当は江戸で一番高い火の見櫓が あったはず

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この水天宮の社紋は 椿でしたので
当時の絵馬には水難の錨(いかり)と共に 椿の花も描かれていました

社紋についても 有名なところは 押さえておいてください
絵馬に関しても ついでに見ておくといいかもしれませんよ
例えば 鬼子母神の絵馬には 何が描かれているかな?
なーんてことをね
ではまた明日

# by tukitodoraneko | 2015-09-23 13:54 | 祭と歳事

江戸の縁日

江戸の縁日_f0122653_11594784.jpg

現在は 縁日というと焼きそば・たこやき・りんごあめ など
屋台の出る日と 思われているのかな?
金魚すくいや 射的なんかもあって ちょっとテーマパーク風?
江戸時代の縁日というのは 神様と縁を結ぶ日
「結縁」の日だったのですね
この結縁 たいていの本には「けちえん」と 読み仮名がついています
これは サザエさんの 螺を「さざい」というのと同じ 江戸の言い癖なんでしょうか
待乳山を「まっちやま」 駒形堂を「こまんどう」って言うのと同じなのかな?
「こまがたどうはどちらで?」なんて 聞こうものなら
「てめえは どっからわいて出た田舎もんでえ!」って 怒られたのかしら?
怖いから「けちえん」と 読んでおきましょうね
この結縁の日=縁日は 一つは日にちで決まっていました
毎月 一日・十五日は 妙見さまの縁日 
薬師の縁日は 八日と十二日 というようにね
これだと月に二度は 参詣客を見込めるわけですね
今でいう屋台は 江戸の繁華街には いつもあったものです
江戸という町は 基本男性の単身赴任者の多い町だったからです
↑ 上の絵でも 団子・しるこ・すし・天ぷら などの食い物屋台が多いですね 

この他 十二支に結び付けて 縁日にしている場合もあります
子の日(特に甲子)は大黒 寅は毘沙門 
卯の日は 亀戸妙義山  
聖天宮は 卯・酉の日が縁日
己巳(つちのとみ)は 弁天さま 午は稲荷 申(さる)は 山王権現ですね
亥は 摩利支天の縁日 
この神様は金剛猪に乗っていらっしゃるからです
上野大徳寺 雑司ヶ谷などが 有名でした

屋台の食べ物でB級グルメを楽しむのもいいけど
縁日では ちゃんと神様と結縁もしてくださいね
あ、けちえん ね!



 

# by tukitodoraneko | 2015-09-22 13:02 | 祭と歳事

片手落ちに気をつけて!

片手落ちに気をつけて!_f0122653_14155891.jpg

11月3日のお祭り=受験日まで 5週となりました
追いこみ 進んでますか?
これからは 復習をかねて書いていきますので 頭休めに読んでください

↑ 上の絵は「東都歳事記」からとりました
これ 見ただけで「山王祭」と わかりますね
麹町の象が 出ているからです
有名な出し物ですが よく見ると 牛や人が引いたわけではなく
足の部分から 人の足が出てるので 四人がかりでかついだとわかります
芝居の「馬の脚」と 同じ感じですかね
回りの異国風衣装の人は「朝鮮通信使」の姿です
象だけが有名ですが 出し物としては「朝鮮通信使」だったのですね

さて この山王権現の神主の姓を知っていますか?
神田の方は みんな知ってる「芝崎」氏です
これは 元の場所が芝崎村にあり 芝崎道場=日輪寺持ちだったからですね
こんな風に どちらかを知っていたら もう一方は何だったか
考えてみるのも いいと思いますよ
山王権現の神主は 樹下(じゅげ)氏
近江・日吉神社の樹下氏と同族です

ではもう一問
浅草観音の「四萬六千日」=千日参りは7月 9日10日ですが
芝・愛宕権現の千日参りは いつでしょう?

そーんなの 知ってるよー
と 言う方は また明日 ^^/





芝・愛宕は 6月24日です
癪(しゃく)や 小児の癇の虫に効く青ホウズキを売りました

これに対し浅草寺は 雷よけの赤い蜀黍(とうきび)
茶筅(ちゃせん)や 下げ袋(赤紙の袋に附子入り)も売りました
附子(ふし)は ご存知ですね

今日はこんなところで・・・
頭休めになったかな?

# by tukitodoraneko | 2015-09-21 15:05 | 祭と歳事

天地神明

天地神明_f0122653_1722518.png「天地神明にかけて!」って 言いますよね
あ、死語ですかね?
「じっちゃんの名にかけて」は?
どっちも死語?・・・
この「神明」は 大きくいって神様
主に天照大神を さします
飯倉神明=通称・芝神明の
「神明」も天照大神を祀ったからです
伊勢同様 千木(ちぎ)が張り出した
こういうの →を「神明造」と言いますね

天地神明_f0122653_17385042.jpg
そして英泉の「浮世美人十二ヶ月」
丸の中に描かれた生姜と千木筥(ちぎばこ)
今でも 三段重ね1200円で売っています
江戸時代には 飴が入ってたそうですが
今は どうなのでしょう?
天地神明_f0122653_17432432.jpgまた大奥にも献上されていましたよ
「産土神の名物」として 薩州公=島津家が
納めてたんでしたね
覚えてますよね?

それと「神明造」の他にも 出雲大社の「大社造」
住吉大社の「住吉造」くらいは 区別つくようにして
おきましょう
「祭」というテーマで 寺社検定級の問題が出るとは
思っていませんが 一級の場合はわからないよね
ま、基本は 知っておいても損は無いかも・・・

今年は なにとぞ天地神明にかけても
合格していただきたい!
そして 芝神明に お礼参りに行きましょうね!

# by tukitodoraneko | 2015-09-20 18:00 | 祭と歳事

九月の江戸の祭

シルバーウィークですねー・・・
と 言っても どこにも行かず 植木屋さんも入ってもらって
家事してるだけの専業主婦です
腰がだいぶよくなって 来週からは やっと外に出られます
来月は 同窓会が「小学校」「中高女子」二つ ひかえていますし
やっと 社会復帰かしら?
あ、お友達の誕生会もあるなー
そうこうしてるうちに 江戸検ですねー 早いなー!!
お休みばかりしてすみませんでした
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じゃ 九月の江戸の祭り 行ってみましょうか
江戸の九月 何と言っても「神田祭」ですね
そして ↑ 「飯倉神明」のだらだら祭り 一名「しょうが祭」「目くされ祭」
どちらも「東都歳事記」に詳しいので 書きません
でも 出題されるかも・・・な感じはしますので 目を通しておいてくださいね
この二つ以外も 九月というのは 祭礼づくめ
収穫時期の祭は 古くからの祭礼の中でも最も数多いものです
細かい一つ一つは また日をあらためて 書いていきましょう
受験なさる方々 追い込みに入って お忙しいことと思います
勉強の合間の「箸やすめ」的 あれやこれや 書いていきますから
また 読んでくださいねー

# by tukitodoraneko | 2015-09-19 13:39 | 祭と歳事