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五大奇祭って!?

これ 出るだろうか?・・・とちょっとは考えたんですがねー
でも もし出たら 書いときゃよかった!と 思うだろうし 何より「おもしろい」からねー
勉強の合間に読んで なごんでくれたらいいかな?と 思って書きましょう

実は 「祭」に関しては 民俗学の本 読むのが楽なんです
今回 書くことは全部 そっち系の本から 拾いました
もともと 大学も民俗学やりたかったのですが 自由に学部も選択できない
時代・・・というか お家でしたから
就職に有利とか そういうの良くないですね
働かずに勉強だけできる最後の機会は 自分の好きな事やらなくては!
あ、ぐちってしまった・・・
と、いうわけで ウチの子供は 好きな民俗学やりました
元々 私の持ってた本 役に立ちましたよ

その中に 「鵜坂祭」ってありますが ご存知ですか?
越中(富山)婦負(ねい)郡 鵜坂神社の祭りです
五月十六日に 神主が「鵜坂の杖」と称する堅木の枝で
関係した男の数だけ 女性のお尻を叩くお祭り
ひえ~ 今ならセクハラどころの騒ぎじゃありませんね
尻打ち祭とも しもと(鞭のこと)祭とも呼ばれ
なんと 平安朝から続き 「日本五大奇祭」の一つ と言われています
五大奇祭って!?_f0122653_114072.jpg
これと同様 男の数だけ鍋をかぶるのが江州(滋賀)坂田郡 筑摩(つくま)神社で行われる筑摩祭別名「鍋かぶり祭」
こっちは 今も五月八日にやってますよ →
ま、小さいお子さんだけですが・・・
この二つは 江戸時代から有名だったようで
川柳子の いいネタになっています

鵜坂ではたたき 筑摩はおっかぶせ

筑摩よりつらい 鵜坂のしもと数

次の二つも 古くからあり 似ています
京都 祇園(八坂)神社の白朮(おけら)祭
下総・千葉寺の「千葉笑」 
どちらも 大晦日の夜 悪口を言い合う「悪口祭」です
千葉寺の方は 顔を隠し 頭を包み 声も変えて
堂内に集まった人々が ところの代官・庄屋をはじめ
ふだん行跡の悪い人を 評して談笑するものでした
これで ネタにされないよう日頃から身を慎むように
という教訓で あったのでしょう
これに比べ 祇園さんは 口さがないにもほどがある!
この夜の参詣人は 他人を誹謗して 罵り勝った方が
その年の吉がある・・・というものなので みんな遠慮なし!
しかしこれは普段おとなしく つつましやかな京の人々の
年一回のうさばらし 邪気祓いといった性格のようです
井原西鶴の「世間胸算用」から 「闇の夜の悪口」をひいてみましょう

 おまえは 三日の内に 餅が喉に詰まって 鳥部野に葬礼するわい
 お前の女房は 元日に気が違って 子供を井戸にはめるぞ
 お前の姉は 腰巻もしないで 味噌を買いに行って転ぶわ

まあ なんてレパートリーの広い悪口かしら
怒るというより 吹き出しそうなのもありますね

さて これで奇祭が四つ
民俗学の本では 「五奇祭」という語が よく出てくるのですが
どれがその五つか というのは 判然としません
ま、「○大何々」というものは 所により変わるので 何とも言えないのですが
上に挙げた四つは かなり有名で 決定項としてもいいかな?と思えます

じゃあ あと一つ挙げるなら? これがむずかしいんですよねー
上の四つに勝るとも劣らない奇祭で 古くからある祭
五大奇祭って!?_f0122653_12463517.jpg紀州葛城の「山の神祭」なんてどうでしょう?
山の神さまにオコゼの干物を見せて 笑うお祭り
これ 今でも続いているんですよ
古くからある山の神と海の神の争いの伝説や
マタギの慣習が元にありますが
なぜか オコゼの干物って 見ると笑っちゃうんですよ
いや ホント!ただ見せるわけじゃなくてね
たもとに隠しておいて 見せろ見せろとはやすと
「みんな笑うから・・」と言って出し渋るんです
「笑わないから!」と重ねてせがむと 先っぽをちょこっと出して見せるんです 
この「間」が 最高のギャグポイント そして延々これの繰り返し!
もうこの人たちは 吉本芸人の先祖だったのかと思えてしまうのですねー

うーん ここまで書いたけど やっぱり出ないだろうなー
でも おもしろかった? じゃあ いいや!




 

# by tukitodoraneko | 2015-10-12 12:52 | 祭と歳事

江戸の秋葉講

江戸の秋葉講_f0122653_17174228.jpg

上の絵は 遠州 周知郡 犬居村 にあった秋葉大権現の参道です
現在は 静岡県 浜松市ですね
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江戸の秋葉講_f0122653_17555478.jpgもう1枚 同じ広重の「東海道五十三次」 
右上に見える山が 秋葉山です
場所は? 「掛川」ですね 
三尺坊への分かれ道・・・と言われました
← 三尺坊は 白狐に乗った烏天狗のお姿で
描かれます
秋葉権現は この三尺坊であるとも言われていますよ 細かくは説明しませんが 縁起は諸説あります 興味があったら そして余裕があったら 調べて
みてください 
江戸時代には 伊勢講 富士講と同様に 
「秋葉講」というのもありました
主に 湯屋・鍛冶屋など 火を扱う職人たちが
多かったのですが十一月の十日~十六日の 
例祭には 講を作って参詣しました
大山講のようなものですね
しかし江戸からは 六十八里もあり そうそう行けませんので
火事の多い江戸では 各所に勧請されました
江戸で名高いのは 向島の秋葉でしょうか
元禄年間の勧請で 隅田川からの「秋葉道」には
料理屋「大七」「武蔵屋」「葛西太郎」などが たちならび
地の利から 火防せにかこつけ 吉原通いの粋客も 引き寄せました
世界のアキバの名のもとになった秋葉神社も 今は台東区松が谷に
移りましたが 現存しています
北本所(南は歳事記の誤記です)番場町にあった宿坊は 天保まで
以降は 橋場の総泉寺が宿坊となりました
なので 嘉永の切絵図を見ても 載っていませんね

今日は こんなところで
  

# by tukitodoraneko | 2015-10-11 18:02 | 祭と歳事

江戸の11月

江戸の11月_f0122653_15512534.jpg

さて 試験前に11月の祭も復習しておかないと
この月も やたら 行事と祭が多いですね
一日の顔見世 に続いて 八日は鞴(吹革・ふいご)祭
十五日は ↑ 嬰児宮参=七五三 ですね
またこの月には 東本願寺・西本願寺の報恩講 俗に「お講」がありました
一向宗=今の浄土真宗の開祖・親鸞聖人の忌日ですね
お講の風俗・・・お講小袖や つのかくし などのことも もう一度確認
浜町御坊は 東 西 どっちを言うの? 日にちも違いますね どっちが先?

この他 子の日の大黒祭=子祭 酉の日の酉の市
そして 本格的に火事の季節に入りますので 秋葉さま は どこもお祭りですね

もう一つ お祭りで気になったのが 南品川の千体荒神
三月と 十一月の二十八日が祭礼でしたが「境内全て 人ならずという事なし」
とにかく 人でいっぱい!そして鍋島(蓮池藩)家から 警護が出ました
詳しくは 「東都歳事記」 一月二十八日の項に詳しいので
読めたら 読んどいてください

吉原の秋葉さまのことを 少し補足しておきましょう
大門を入って 七軒を過ぎると 仲の町 この正面に
御影石の玉垣で囲って 岩石を積み 樹木や下草をあしらって
唐金の燈籠が一対 据えてありました
この定明灯の火は 秋葉山から種火を頂いたもので
これが 有名な吉原の「秋葉権現」というわけ
吉原は 何度も火事にあい そのたびに被害甚大
一般の町家よりも火事を怖がりましたので
17,18の両日は 出店や催しもあり 盛大にまつりました
特に夜の賑わいを 茶屋の楼上から 芸姑や太鼓持ち相手に
眺めるのが また一興・・・ということですよ

受験勉強中の私たちには とんと関係のない粋なお祀りですね 

# by tukitodoraneko | 2015-10-10 16:54 | 祭と歳事

江戸の華「め組の喧嘩」

江戸の華「め組の喧嘩」_f0122653_1242351.jpg

火事と喧嘩は江戸の華・・・って 迷惑な花ですこと
上の絵は 文化2年(1805)三月 芝神明で行われた相撲の春場所中
ただ見をしようとした鳶の者と 相撲取りとの大喧嘩の場面
「武江年表」にも載ってますし 明治になってからですが 歌舞伎にもなりましたね
外題は何? 「神明恵和合取組」(かみのめぐみわごうのとりくみ)
ちゃんと 神明とめ組 入ってますね
毎回一問は出る歌舞伎問題 ちょっと気にしといてね
例えば 有名な「夏祭浪花鑑」 (なつまつりなにわかがみ)
勘三郎さんで 見ましたねー めそめそめそ・・・
これ最初が 住吉の鳥居前で始まるので ついこちらのお祭かと思いますが
実は 高津宮(高津神社)の宵宮なんですねー
実際にあった魚屋の殺人事件を 取り入れています
もう一つ 深川祭と殺しが絡んだ歌舞伎といえば・・・
「八幡祭小望月賑」 (はちまんまつりよみやのにぎわい)
文化4年(1807)永代橋が落ちた事件と 文政3年(1820)深川の芸者殺し
この二つを題材とした演目です
この他 歌舞伎ではないですが「所作事」という舞踊はいろいろあります
「再茲歌舞伎花轢 」 ( またここにかぶきのはなだし)
また読みづらい外題ですが これは武内宿禰・網打ちの漁師・鳶の者を
一人が 三変化して踊ります
山王祭が題材で 山王の山車にある武内宿禰と漁師はそのままに
あと手小舞の鳶は 山車の警護役ということですね
所作(舞踊)では 「神田祭」「三社祭」というシンプルな名前のものもあります
歌舞伎までは なかなか手が回らないかと思いますが
ちょっと これだけでも 頭の片隅に覚えておいてね

# by tukitodoraneko | 2015-10-07 13:15 | 祭と歳事

江戸のハロウィン!?

江戸のハロウィン!?_f0122653_1625249.jpg

10月の最後の日は 現在「ハロウィン」で にぎわいます
これはAll Saint's Day(万聖節)の前夜祭ってことですが
ケルト系の伝承では この日 魔女やバケモノが集まるので
渋谷も六本木も ドラキュラやカボチャで いっぱいになるってわけ
そんなの江戸には関係ない― とお思いでしょうが
江戸時代にも 同じ十月晦日は 上のような賑わいでした
当時 芝居(歌舞伎)の顔見世は 11月1日に始まります
11月は 芝居正月ともいいますね
これは その前夜祭 猿若町の大みそかってわけです
「東都歳事記」によれば 芝居茶屋の庇(ひさし)や
大屋根に至るまで 種々 趣向を凝らした造り物を飾り・・・
と ありますが 上の絵でも 等身大の人形が 立っていますね
「夜に至れば 燈籠をきらめかす 贔屓連よりは 引き幕・水引・幟 など
おびただしく贈り 酒樽・蒸籠・米俵・炭俵 にいたるまで 山のごとく
積物とし めざましきまで 賑わえり」
顔見世番付という似顔絵の乗った番付が 10月半ばから売り出され
「江戸中 前後を争いて 買い求む 」
茶屋よりは 出入りの贔屓の家々に 配りました
またこの夜は 特別な贔屓連は 俳優の家を回って 手打ちをします
これを手内連中と言って 大変な騒ぎ
結局 一晩中 始まる前の芝居小屋で 声色(俳優のものまね)などして
夜を明かすのですが これにまた見物が押し寄せるという騒ぎ
もちろん芝居茶屋での宴会も 呑むわ踊るわの大騒ぎ

ハロウィンの翌朝 道路に酔いつぶれてる学生を バカにしちゃいけませんね
10月の晦日は 江戸時代から 似たようなもんだと 認識いたしましょう江戸のハロウィン!?_f0122653_1783241.jpg

# by tukitodoraneko | 2015-10-06 17:10 | 祭と歳事