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脚気VSメタボ

昨日 書き忘れましたが おととい土曜日
ついに 「江戸検定」の受験票(はがき)が 届きました
受験番号 12-10241 が 何を意味するのやら 分かりませんが
おそらく 今年の1級受験者は 241人以上いるんでしょう
会場は 神田周辺にまとまっているようで
私は 「専修大学」で 受験します
受験する方 お互い エール交換しましょうね (心の中で・・・)

さて 昨日の大河では とうとう 家茂さま 亡くなってしまいましたね
脚気衝心といいますから ビタミンB1不足による「急性心不全」です
ドラマ同様 心配した江戸からは 脚気の専門医として有名な
遠田澄庵と 江戸医学館の 多紀養春院を 派遣しました
かれらは 漢方医であり 初めから 家茂の病状を
「脚気」と 診断していましたが
蘭方医たちは 当時流行しはじめていた「リューマチ」であると
主張して 主導権を 争っていました
今では 「脚気」であったことは 間違いないと されていますよ
しかし たった21才で 心不全とは 「脚気」って 怖ろしい病気ですね
もちろん 栄養バランスなんて 考えない時代でしたが
「白米主食」の 日本にしか ありえない病気です
脚気VSメタボ_f0122653_9275393.jpg← これは幕末ころの 将軍の朝ごはんです
今の「焼魚定食」と かわりありませんね
たいてい キスの焼いたものと 漬物 汁物くらいで ご飯 ばくばく 食べてたんですねー
その上 将軍の食材って 大変に 
規制が多かったんです
まず肉類(獣肉)は いっさい 
食べられません
鳥肉も 鶴・雁・鴨・兎 だけ 
うさぎが鳥類の内なのは おもしろいですね とぶからですか?
貝類も 栄養豊富な 牡蠣・あさり・赤貝など NGです
果物も 梨・柿・蜜柑類のみ 
ひどいのは 野菜類で ねぎ・にら・にんにく・らっきょうなど 滋養があって
ビタミンBの吸収を助けるものは だめなんですね
ひどいですよねー
そのうえ わかめ ひじき なども ダメなんですよ
これじゃ 今の栄養学と 正反対ですね
えんどう豆や いんげんも 食べられません
納豆や あぶらあげも いけないそうです
そのくせ 甘いものは なんでもいいんですから かたよるわけです
あー 将軍には なれない・・・・・
肉も お寿司も ケーキも イタリアンも 中華も 
よりどりみどりの 私たちに 将軍の食生活は ちょっと無理です

そうして現代の私たちは 「脚気」のかわりに「メタボ」を 手に入れたわけね・・・

by tukitodoraneko | 2008-10-20 09:52 | 江戸のあれこれ

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