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旗本・幕臣のシンデレラ・タイム

女子マラソンは残念なことになっちゃいましたねー
連続入賞も途絶え どうも先行き不安です
選手層の薄さが原因なんですかね? 育ってないのかなあ・・・
仕方ないんで また「江戸時代のマラソン」のことでも書きましょう
江戸時代の幕臣・旗本や御家人は 基本 江戸城と将軍を警護するのが勤め
だから 非番の日であっても 勝手に泊まり歩くことはできませんでした
それも子の刻(12時ころ)が境で 「明日」になってしまうので
何があっても それまでに帰らなくてはならず 無断外泊が知れたら
お家断絶となっても 文句がいえなかったのですね
まるで 女子寮の門限並みです シンデレラのような毎日ですよ
また日帰りの外出でも 江戸四里四方の御府内を出る場合は
表向き 幕府への届出が必要でした
この「外出届け」の一番手が 「遠足(とおあし、と読みます)」だったのですね
当時は 健脚 と呼ばれる人は 一日30里歩いたといいます
120キロですね! 欽ちゃん並の人がゴロゴロいたんですねえ
そして 鎌倉の鶴岡八幡宮までが 往復32里=128キロで
ここが ちょうどいいというので よく「目的地」に選ばれました
すごいですねー 鎌倉往復ですよ 電車でも疲れそうなのに・・・・
結構 途中の品川あたりで 他のものを拝んじゃう人たちも いたんじゃないでしょうか
しかしこの「遠足」は マラソンみたいに大勢でいっしょにというものではなく
今のように 速さを競うようになったのは「安政遠足」からのようです
旗本・幕臣のシンデレラ・タイム_f0122653_14193777.jpgこれは 安政2年(1855)
時の安中藩主・板倉勝明が 文武奨励の一環として始めたもの
安中城の城門から 碓氷峠頂上の
熊野権現まで
七里余の道のりを 50才以下の藩士
96名が走りました
約30キロくらいでしょうか
この行事は 現在も続いていて
毎年 5月の第2日曜に行われています
サムライ姿での参加を奨励してますの
旗本・幕臣のシンデレラ・タイム_f0122653_14302584.jpgで ←ほーら こんな方たちも!
今年2008年の大会で34回を数えています
よろいかぶとオタクの方々も ここなら
堂々と コスプレできますので
ふるってご参加ください
見ているほうも 実に楽しいです
他にも 三度傘の旅人風から 新撰組まで
馬鹿殿風も もちろん有りです
いつか 腰元姿で しっとりと(?)参加してみたい私ですよ

by tukitodoraneko | 2008-08-17 14:42 | 江戸のあれこれ

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