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畳の上で死ぬな!

畳の上で死ぬな!_f0122653_13184611.jpg「七三歩き」の他にも いろんな「江戸しぐさ」があります
TVのCMでもやってる「こぶし腰浮かせ」
これは こぶし一つ分だけ席をつめようってこと
今でも電車やバスで 「一歩ずつ奥へおくりあわせ下さい」
なんて 言ってますよね あれです
「傘かしげ」は 道ですれ違う時 傘は人のいない方へ
傾けましょうね というもの
「肩引き」は せまい路地などで すれちがう時
互いに右肩を引いて ぶつからないようにすること
急ぐ場合は「かに歩き」といって はじめっから
横歩きしなさいね ということ
この「かに歩き」は 尋常小学校の時代 学校でも 教えてたそうですよ
以上は 「往来しぐさ」というもの
これ以外に その年代によって「年代しぐさ」というのもありました
15才で「志学」 学問を志します
20才は「弱冠」といい 大人になること
「わずか」という意味の「若干」と 混同されやすいですね
そして30才にして立つ・・つまり自立する
これも「自立」ではなく 「而して立つ」の「而立(じりつ)」です
40才の「不惑」は 有名ですね 「まどわない」ってことです
40にもなって ふらふらしてんじゃないよ!ってわけ
50は「知命」 何をすべきか 自分の使命を知るんですよ
最後に すごーくユニークなのが 60才の「耳順(じじゅん)」
人の言うことを 素直に受け入れなさい ということなんですが
「耳順」のしぐさとして 他にも 「自分は死にかけてても 人を励ませ」
「若者を笑わせるよう心がけよ」 というのがあります
極め付けが 「畳の上で死にたいと思うな」 !?
なんで? よくドラマなんかで 悪党が 「どうせ 畳の上じゃ死ねねぇ運命よ!」
なんて すごんでますが 普通の商家の主人でも ダメなの?
それじゃあ 「耳順」になったら 道端で通りすがりの人を励ましながら
若者からは笑いを取って 死んでいかなきゃならないの?
すごく むずかしそうです・・・・

by tukitodoraneko | 2007-11-11 14:18 | 江戸のあれこれ

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