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島左近 戦場に消える

この時代の記録「慶長記」などから 開戦の様子追いかけて見ましょう
可児才蔵を振り切って 最前列へ飛び出した忠吉・直政
これを見て福島正則は「突撃」を命じ 宇喜多隊に向けて発砲
黒田長政の陣地から「開戦」の狼煙が上がります
同時に西軍 笹尾山・天満山からも狼煙が上げられました
島左近 戦場に消える_f0122653_10553989.gif一挙に戦闘開始です
この時関が原には両軍あわせ20万近い兵力が集結してました
夜と雨の中の布陣だったので 互いに自分の前に誰の隊があるのかもわからず とりあえず目の前の敵と戦うと言う展開でした
福島隊は宇喜多隊と真っ向からぶつかり 一進一退の好勝負
福島側は可児才蔵 宇喜多隊は明石全登の大活躍ですね
もう一つの激戦は 三成本陣を攻めた細川忠興・黒田長政隊
光成側には 猛将・島左近がいましたからね
正面突破がむずかしいと判断した黒田長政
一隊に 笹尾山を回り込み側面攻撃させました
これが図に当たり なんと島左近が負傷してしまいます
早い時点での左近の負傷は 西軍にとってかなりの打撃
心理的ダメージも 大きかった事でしょう
三成隊はもう一人の先陣 蒲生郷舎がふんばりました
一度は後陣に下がり 手当てを受けていた島左近も 味方の劣勢をみて 
手当てもそこそこに 再び第一線に飛び出していきました
味方を励まし 鬼神のように戦う姿は いつしか乱戦にのまれ
怒涛のような戦場に 見失われてしまいます
太田牛一「関が原軍記」によると
 矢叫びの声 天に響き 地を動かし
 黒煙立ちて 日中暗闇と化し・・・・
 
島左近 最後の姿はその中に消えていってしまいました
戦後の首実検でも 左近ほどの大将首が
結局 確認されてはいません 
人々は名将を惜しみ いくつもの生存伝説を作り出しました

by tukitodoraneko | 2007-09-10 11:53 | 江戸のあれこれ

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