江戸の待ち合わせはむずかしい
2007年 06月 25日
江戸の暦について書いたついでに 時間のことも復習してみましょう
今では日本国内なら 時差があるということはないですよね
それに どこに住んでいても一時間は一時間
これを「定時法」といいます
これに対して 江戸時代は「不定時法」 一刻(いっとき)のながさは一定していません
というのも この時代は24時間を 昼と夜にわけそれぞれを6等分したのが一刻
つまり 春分と秋分以外は昼と夜の長さがちがうので
当然 昼の一刻と夜の一刻はちがうのです
冬と夏では 昼の一刻の長さは50分くらいも違ってしまいます
ギャー 信じられない!仕事に遅刻しちゃうし デートの待ち合わせも出来ない!
と 思うのは 現代に生きる私達だけ
世界中で一番 時間に正確なのは日本人 という定説があります
だからオリンピックで使う タイム表示は日本の「セイコー」なんですね
しかしそんなに時間に正確になったのは たかだか100年くらいのもの
それまで 夜明けは「明け六つ」日没が「暮れ六つ」で
あとは 太陽の位置で大体の時間を測っていました
江戸の初期にはお城で太鼓をたたいて 時を知らせてくれましたし 時代が下がると「時の鐘」が処々にできて 専門の鐘つきが時を知らせてくれるようになりました
左の浮世絵は東海道・三嶋宿 ここでは「ほら貝」で刻を告げています
夜は町内の番小屋の番太郎(学校の用務員さんみたいな役目の人の通称です)が 火の番をかねて 拍子木を打って歩きました
そんなもので 十分だったのですね
このころは 夜間の照明はろうそくと油だけ それも庶民の手が届くのは臭い「魚油」くらいですから 暗くなったらさっさと寝ました
夜なべ仕事ができるなんて かえって余裕がある証拠です
そのかわり 朝は夜明けと共におきて働くわけですね
江戸っ子は 「早寝・早起き」だったのでした!
今では日本国内なら 時差があるということはないですよね
それに どこに住んでいても一時間は一時間
これを「定時法」といいます
これに対して 江戸時代は「不定時法」 一刻(いっとき)のながさは一定していません
というのも この時代は24時間を 昼と夜にわけそれぞれを6等分したのが一刻
つまり 春分と秋分以外は昼と夜の長さがちがうので
当然 昼の一刻と夜の一刻はちがうのです
冬と夏では 昼の一刻の長さは50分くらいも違ってしまいます
ギャー 信じられない!仕事に遅刻しちゃうし デートの待ち合わせも出来ない!
と 思うのは 現代に生きる私達だけ
世界中で一番 時間に正確なのは日本人 という定説があります
だからオリンピックで使う タイム表示は日本の「セイコー」なんですね
しかしそんなに時間に正確になったのは たかだか100年くらいのもの
それまで 夜明けは「明け六つ」日没が「暮れ六つ」で
あとは 太陽の位置で大体の時間を測っていました
江戸の初期にはお城で太鼓をたたいて 時を知らせてくれましたし 時代が下がると「時の鐘」が処々にできて 専門の鐘つきが時を知らせてくれるようになりました
左の浮世絵は東海道・三嶋宿 ここでは「ほら貝」で刻を告げています
夜は町内の番小屋の番太郎(学校の用務員さんみたいな役目の人の通称です)が 火の番をかねて 拍子木を打って歩きました
そんなもので 十分だったのですね
このころは 夜間の照明はろうそくと油だけ それも庶民の手が届くのは臭い「魚油」くらいですから 暗くなったらさっさと寝ました
夜なべ仕事ができるなんて かえって余裕がある証拠です
そのかわり 朝は夜明けと共におきて働くわけですね
江戸っ子は 「早寝・早起き」だったのでした!
by tukitodoraneko | 2007-06-25 11:09 | 江戸のあれこれ