人気ブログランキング | 話題のタグを見る

古川春英のこと

古川春英のこと_f0122653_1239322.jpg大河「八重の桜」に 覚馬の同僚として古川春英が出てきたので 補足しときましょう
ドラマの中で「適塾にいた」「帰藩が叶ってよかったな」などのセリフがありましたので推測がつくでしょうが この人は 覚馬と同い年で 会津生まれ
農家の出だったといいますが 医師を志し はじめ山内春瓏に学びます
やがて 漢方医学の限界を感じ 出藩して大坂の適塾・・・緒方洪庵に師事するのですね
会津藩で 蘭学所が開かれると聞くや帰藩
覚馬たちとともに 教授方になるのです
その後も 長崎に遊学し ボードウィンに師事しています
この長崎で 将軍御典医・松本良順とも知り合いになるのですね
二人とも 会津戦争の時には 城内でけが人の治療に当たります
この時も 最初に呼ばれたのは 松本良順
あまりのけが人の多さに 良順が
「会津には 古川春英という名医がいるではないか!?
 早く 古川先生を呼びなさい!」

と 叫んだと言う逸話が残っています
「宇都宮戦争」で 負傷した土方歳三の足首の鉄砲傷を治療したのも
この人ですよ
戦後 松本良順は 許されて陸軍の軍医総監となりますが
古川春英は 会津で診療所を続け 明治3年(1870)
チフスの大流行にともない 自身も感染して 病死 享年42才でした
今は 生誕の地 会津 駒板(河東町駒板)にお墓があります

彼も 会津に生まれ 会津に骨を埋めた英傑の一人
ちょっと 覚えていて上げてくださいね

by tukitodoraneko | 2013-01-29 13:04 | 大河ドラマ

<< 八重の桜 八重の幼なじみ 八重の桜 第四回「妖霊星」 >>