天然理心流と 八坂神社
2012年 06月 23日
↑ 上は 安政5年(1858)井伊直弼が大老になった年
日野の八坂神社に奉納された「武芸上達」を祈願する天然理心流の奉納額です
普段は非公開ですが お祭の時 そしてこのような絵はがきで 見ることができます
ケヤキの一枚板で たて47cm×よこ90cmという大きさ
大小の木刀が二本 架けられています 先頭は 近藤周助
門人の筆頭には 井上松五郎 続いて佐藤彦五郎 中程には井上源三郎
末尾には沖田惣次郎(総司) 嶋崎(近藤)勇の名があります
この中に 土方歳三の名がないのは 翌安政6年の入門だからです
当時の年齢は 上から 井上松五郎・35才 佐藤彦五郎・31才
井上源三郎・29才 近藤勇・24才 沖田総司は まだ16才でした
近藤勇は 15才で入門し この2年後には 四代目を襲名しています
現・八坂神社は 当時は牛頭天王社といい
これは多摩川氾濫の折 ご神体が水の中から拾われ
鎮守として祀られたという由緒があります
現在の社殿は 寛政12年(1800)建立
← 鳥居の上の扁額は 有栖川熾仁(たるひと)親王の親筆です
明治以降 祭神が スサノオノミコトに改められ「八坂神社」となりますが 江戸後期の建築技術の粋を凝らした絢爛豪華な社殿
建築です
祭礼は 9月の第三土・日曜
千貫神輿も出ますので ぜひ一度 見てくださいね
by tukitodoraneko | 2012-06-23 14:50 | 江戸あるき