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新撰組 市村鉄之助

さて今日は 日野本陣パート2 新撰組 市村鉄之助です
「組オタ」の方は とっくにご存知でしょうが 恥ずかしながら初耳です
嘉永7年(1854)美濃・大垣生まれのこの人は 兄と共に14才で 新撰組に入り 
土方歳三付きの両長召抱人(小姓)となります
そして函館まで同行し 明治2年(1869)には この地で果てるはずでした
しかし 土方に「行かなければ斬る!」とまで言われ
日野の土方の義兄・佐藤彦五郎の元に 土方の遺品(洋装写真・遺髪・小切紙)を 
届ける役目を負いました
小切紙には「使いの者の身の上 頼上候 義豊」と歳三の自筆で書かれていて
これが彼の絶筆でした
新撰組 市村鉄之助_f0122653_1134013.jpg同年7月 佐藤家にたどりついた鉄之助は 以来2年あまり 本陣内の←この六畳間に
かくまわれ過ごします
まだ16才ほどの男の子 どんな生活だったのでしょうね
この間 彦五郎から読み書き・剣術を習っていたそうですよ
現在 駐車場になっているところに
天然理心流佐藤道場がありました
新撰組 市村鉄之助_f0122653_11462697.jpg
今も立派な道場跡碑が残り これは彦五郎のひ孫の方が 
建てたものですね →
その後 鉄之助は 地元・大垣に帰り 商人になっていた兄と再会
しかし 西南戦争が起こると 西郷軍に参加して 九州で戦死したと伝わっています
地元では これをはばかったのか「病死」ということになっていて 大昌寺にお墓もあります
新撰組 市村鉄之助_f0122653_11552833.jpg← この市村家の墓に兄・辰之助と共に 眠っていることになっているそうですが 本当はどこで亡くなったのでしょう
西南戦争に行ったとしても まだ20代前半
短く 波乱に富んだ一生だったのですね
土方歳三は「頗る勝気 性亦怜悧」と彼を評しています
最後に 関さんの描かれた市村鉄之助 ↓
新撰組 市村鉄之助_f0122653_1215264.jpg





ホントに二人が出会ってたら
ちょっと同窓会気分だったで
しょうね^^

by tukitodoraneko | 2012-06-20 12:05 | 江戸あるき

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