貼交絵「日本橋」

今 浮世絵に少しはまってます
読書は やっと鎌倉幕府あたりをウロウロしてますので「江戸」を離れちゃってますねー
あと「古墳」の本も いっぱい読んでます
実におもしろいです  視野が広がりますね
浮世絵は 特に「貼交絵(はりまぜえ)」に興味シンシンです
「酒と女」シリーズ好評ですが あまりネタが見つからないので
こちらを一枚 出してみましょうね
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上は「江戸の花 名勝会」(えどのはなめいしょうえ)の内
「にほんばし いの一番」(文久2年)です 
貼交絵は 一枚刷りの錦絵と違って 収集する人が少なかったのでしょうか
いまだ くわしく解説したものは見たことありません
貼交屏風というのは よく聞きますね
これは 個人が好きな絵や短冊を 一枚の屏風に張って楽しむもの
そして わざわざ貼交用に 連作で描いたものもあります
広重は わりと好んでいたようで「五十三次」も貼交用のを描いているほどです
しかし 上のような一枚に何人かの絵師が共作しているのは また違った楽しみがあります
特に「江戸の花」シリーズは 地名をタイトルとし 歌舞伎や流行ものをからめて
描かれていますので 情報量も三倍です
江戸の風俗を知るため「浮世絵」を見るなら とても「お得」と言えますね
少し 詳しく見てみましょう
上の部分は国貞(二代)で 火消しの受け持ちは「いの一番」
その回りには「魚かし」を初め「山本山」「宇治の里」「山一」「源氏香」など
近辺の店の宣伝も書き込んであります
詞書は 「萬国の食著は一本さし 神国は日本はし 江府の中央にかゝりて八方へふりわかる
源にして日本第一の御橋なり 万治元年のかけはしめといふ 吉園子稿」
 
下右は 豊国(三代)で市川小団次の「魚売り 一心太七」「初鰹とふや江戸はし日本橋」 
下左が広重(二代)「葉桜や窓を明れば山ほとゝきす 又もなくかとまつうちに
松魚/\やいさみだと 飛て出る浮気性ではないかひな」

これは 当時の流行唄なんでしょうね
これ一枚で 日本橋の店や 当時の歌舞伎役者 流行歌までわかるという
なかなか すぐれものの「貼交絵」です 
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by tukitodoraneko | 2012-06-08 12:26 | 江戸のあれこれ

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