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平清盛 第10回「義清 散る」

さすがに昨日は一日 被災地の現状を見ていました
大河は録画で 今見ましたので 書きましょうね
平清盛 第10回「義清 散る」_f0122653_11545746.jpg清盛と同い年の義清が出家したのは22~3才の時
保延6年(1140)のことです
この辺の事情は1月31日のブログ
「阿漕(あこぎ)な人」で書いてしまいましたので そちらで読んでくださいね
さて「義清」と書いて なんで
「のりきよ」なの?と お思いの方もいるでしょう
同時代の資料では 憲清 則清 範清と 記したものもあるので 
読みは「のりきよ」だったと 思われます
この人が 友人が死んだ・女官に恋してふられた など
不確定の理由で出家して 西行となり 諸国をめぐって歌を詠んだ
・・・というだけの話が 古今 男性陣の心の琴線に触れてきたようです
なぜかしら? 男の人はみんなそういう願望があるのかしら?
残された妻子の立場で 誰か本書いてよ と思います
「平家物語」には この西行=義清のことは 全然出てきません
(「源平盛衰記」の方には 出てきますけどね)
ただ 鎌倉時代初期 後鳥羽上皇の命で編まれた「新古今和歌集」
ここに西行の歌が94首も 採られていることから
漂泊の歌人として 名声が高くなり「西行物語」などの
伝説が 作られていったのですね
清盛と 義清が友人であったかどうかはわかりませんが
同い年で「北面の武士」であったのですから もちろん顔は合わせているのでしょう
西行は この後 1190年 72才まで 存命でしたので
もちろん 源平の争いと 清盛の死 平家の滅亡と
頼朝の政権確立を 知っていたでしょう
ドロップアウトした男の目に 世の移り変わりは どんな風に写ったでしょうか
どれもすべて 咲いては散る はかない桜のように見えたのでしょうか
今回の大河 頼朝よりも 西行の視点で描かれたら
もっと おもしろそうになったのに・・・と 思ってしまいました

by tukitodoraneko | 2012-03-12 12:32 | 大河ドラマ

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