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かりゆし「明日」へ

かりゆし「明日」へ_f0122653_160316.jpgいつもと違う年末が暮れていこうとしています
去年まで 家族とすごしたクリスマスや
大晦日 正月を 一人ですごす方も
きっといるでしょう
だから 今日は私が一人ですごした
2000年の 大晦日の話をしましょう
そこは 都立病院の「ガン病棟」で
私の病名は「骨肉腫」でした
始めは ただの「子宮筋腫」ということで
そろそろ切除しましょうかと言われていました
どうせ切るなら・・・と 大きな病院で
検査したところ 見つかったのですね

あっという間の入院 そしてクリスマスの晩に手術
大晦日の夜は さしもの大病院の中に
残っているのは たった三人ほどでした
2001年 ミレニアムの初日の出は
病室の窓から よく見えました
そして それからも半年あまり
制癌剤の治療は続き 女の命というべき髪も
きれいさっぱり 抜け落ちました
その闘病の日々 同室になった多くの友人は
今はもう いません

「かりゆし58」という沖縄のグループを 知っていますか?
「さよなら」という歌を 歌っています
その中に とても心に響く歌詞があります
 
僕の生きる今日は もっと生きたかった誰かの明日かもしれないから

「わたし どうしてこんなことになったんだろう」
「わたしがいなくなったら 子供たちどうするかな」
「わたし まだ 死ねないのに」

ほとんど同年代で 家族構成も似たあなたたちが
ふと 気弱になった時に もらした一言を 忘れません

だから わたし 今も 元気で 頑張って 楽しく生きてるよ

わたしが生きている今日は まちがいなく
あなたたちが 生きたかった「明日」だから

かりゆし「明日」へ_f0122653_1653435.jpg今 一人で さびしく 失くしたものを思い
生きている意味がわからなくなっている方々
それでも ごめんね 生きていかないとね

「かりゆし」というのは 沖縄の言葉で 
めでたい という意味だそうです

全ての人に かりゆし「明日」が きますように

by tukitodoraneko | 2011-12-31 16:57 | よしなしごと

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