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来年の大河「平清盛」予習

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年末 やはり 忙しいですねー
今は ↑ これが始まるのを楽しみに 掃除の合間に勉強してます
「平家物語」自体は 遠い昔に読んでいましたが
細かいところは 忘れていますので 再び読み直し
そして この物語自体の成立過程・当時の情勢なども調べてみました
ちょっと書いてみましょう
書かれている時代は 1100年代 平安朝の末期です
「源氏物語」は この約百年前 平安中期の「王朝物語」
簡単に言えば「恋愛小説」 平安のハーレクインですね
主人公は 光源氏 モデルがいるといわれていますが 一応架空の人物です
これに対し「平家物語」の成立には 延暦寺の慈円が関わっていると言われています
慈円は あの歴史書「愚管抄」を書いた人
当時の摂政・関白 九条兼実(かねざね)の実弟で
鎌倉の頼朝とも 親交のある人でした
つまり政治・宗教会の大立者であり 当時の芸術家たちのスポンサーでも
あったのですね
吉田兼好の「徒然草」226段には この慈円に保護された行長入道が
物語としてまとめ 生仏(しょうぶつ)という盲人に教えたのが
「平家物語」であると 書かれています
内容が 延暦寺寄り 源氏寄りであるのは こういう事情があったからでしょう
これが 琵琶法師たちによって 全国に広まる間に
数多くの 異本が生まれていきました
この異本類は 百数十種に及びますが その中で最大のものが「源平盛衰記」ですね
すでに初期の12巻からは 倍の分量24巻に達しています
写本の中では 覚一という検校が書き写させた「覚一本」が
最もすぐれていて これが伝わり 現在も「底本」として使用されています
内容に関しては またあらためて・・・

by tukitodoraneko | 2011-12-21 14:03 | 大河ドラマ

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