夏至の夜のお楽しみ
2011年 06月 22日

暑くなってくると 古本市の季節ですよ
今日は 新宿西口地下広場です
こないだ「燕石十種」買ったばかりなのに
なんでまだ本がいるんだ・・・?
ごもっとも! しかしあれは いわば勉強のために読む本でして
いわば メインディッシュ がっつり取り組むんですね
それにくらべ古本市で出る本は デザート・・・とでもいいましょうか
つまり「別腹」なんですねー
その上 たまにゲテモノや珍味など 思わぬ掘り出し物にも
出会えます

これなんて デザートというより 酒のつまみになります
「江戸怪談集」は 百物語評判や諸国百物語が収録されていて
暑い季節にピッタリの 季節のお菓子・・・500円

それも 珍味です
これを書き残した井筒月翁
その後の消息 わからないみたいです
表紙は 小村雪岱で
「久坂を追うお辰」
中味も 幕末の志士と京芸者の実話です・・・250円

徳川慶喜の4男のひき逃げ事件
芸子になった子爵令嬢など
三面記事的内容が満載です
お菓子の詰め合わせのような一冊ですね・・・350円

まだ 江戸と地続きだった頃の話が 写真・絵入りで楽しいです
お父さんは 千葉道場に通っていたとか
この時雨さん すごい美人ですよ
そして「女人芸術」という雑誌に書いていただけあって
とても文章がうまく 読みやすいです
この頃のものは「聞き書き」が多く ものすごく読みにくいものも
ありますからね これも おつまみに・・・500円

どこかに あったはずなのに 出てこないから
もう一度 買いましたよ
汗ばむ夏の夜に ちょっとヒヤ!っとするこの一冊
昔なつかしい氷菓・・・って感じでしょうか・・・500円
しめて6冊 3100円のおつまみ・デザートセットでした
by tukitodoraneko | 2011-06-22 16:40 | 本の話