たまには歌舞伎ミステリー

f0122653_15511480.jpg数日前 本棚の奥の方から これが出てきて ひとしきり
読みふけりました
買ったのはたぶん 大学生の頃です
戸板康二さんは 大正4年 芝生まれ
暁星中学 高校から 慶応義塾へ
ここで 折口信夫に師事 大学を出て しばらくは
わが母校の前身 山水高等女子で 国語教師をしていた
こともあるんですよ
やがて 久保田万太郎に誘われ 「日本演劇社」に入り
44才の時 江戸川乱歩の強いすすめで ミステリー小説を 書くのですね
江戸もののミステリーは いろいろありますが
歌舞伎ミステリーは この人くらいでしょう
それまでほとんど 海外ミステリーしか読んでこなかった私
唯一の例外は 岡本綺堂さんだったのですが
その次に 大好きなのが この方の書く江戸の話です
f0122653_1627565.jpg歌舞伎に関わった方の書く江戸の話には
独特の江戸らしさが あるんですね
本物らしさ・・・とでもいいましょうか
そりゃあそうでしょう 江戸初期から続いた伝統を 
今も受け継いで続いているんですから 
本物でないはずはない!
そのうえ この小説では 「車引」の場で 五代目団十郎はなぜ 一人だけ白い襦袢(じゅばん)で松王丸を演じたのか?・・・などという歌舞伎好きにはたまらない謎を解いてくれるんです
もちろん 歌舞伎を見たことない人でも とても楽しめる歌舞伎入門書です
歴史ミステリーとしても 楽しめ 本物の江戸の雰囲気が感じられる時代小説としても楽しい 「一粒で二度おいしい」本ですから どうぞ読んでいない方は 古本屋に走ってくださいね
勉強ばかりじゃなく たまには読んで楽しめる本が やっぱり好きですねー
 
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by tukitodoraneko | 2011-06-11 17:11 | 本の話

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