殿中でござる!

昨夜の余震は 怖かったですねー・・・これでは おちおち眠れませんね
せっかく 立ち直り始めた地域の方々 心が折れないかと心配です
そして 今日はとんでもない強風 これが「春一番」?
せっかく咲きかけた桜も がんばれ!散らないで!と 願っています
さて 今日は その桜の品種 江戸から続く品種を 保護した高木孫右衛門さんの
書き留めた「桜花集」のことを書いてみましょう
これには 江戸時代に見られた桜の品種を 明治の初め
孫右衛門さんが 必死でかき集め 育てた84品種の名前と特徴が書いてあります
ここで育てられたものは 小石川植物園や 新宿御苑にも分けられ
多くの品種の絶滅が 防がれました
これに載っている品種は 全部で84種
一重の部 八重の部 枝垂れの部 新花の部と分かれています
新花の部というのは たぶん明治以降の交配などで生まれた花なのでしょうね
東錦 敦盛 丁子桜 紅鴨・・・など16種があります
そして 枝垂れの部は少なく 東桜・菊桜・吉野桜・彼岸桜の4種のみです
残り64種の内 一重はたった14種 あとの50種はすべて八重桜です
f0122653_15383421.jpg一重のほうだけ書き出してみましょうか
まず これが ← 御車返し(みくるまがえし)
平安の頃 嵯峨天皇が三度 牛車を返して眺めたという 有名な桜ですね
桜品集には「薄紅・大輪」と 書いてあります
この他 「白・大輪」は 墨染 大提灯 有明 
 桐ヶ谷

「紅・大輪」は 祇女 朱雀
「薄色・大輪」が 嵐山 秋色 弁殿 
f0122653_1554311.jpg
これは → 荒川から移された長州緋桜(濃紅・大輪)
新宿御苑にありますよ
あと3種は 白華山(青白・大輪)
鷲の尾(白・抱え咲き・大輪)
羽二重(白・二重交じり・大輪)です
江戸時代 一重の桜って意外と少ないんですねー
さてこの「桜品集」ですが 高木さんの駒込の植木屋「梅芳園」の名と その住所も書いてありました
それが 上駒込 伝中21番地
この 伝中という地名 ご存知の方ありますか?
巣鴨に長く住んでおられる方は まだ覚えていらっしゃるそうです
これ なんとあの 六義園のお隣なんですねー
文化・文政の頃 江戸近辺を遊歴した十方庵という坊さんが
六義園にも 行っていますが 「松平甲斐守下屋敷(六義園) 染井伝中の西側なり」と
書いています
実は この「でんちゅう」という地名の起りは 日光社参などの帰り 将軍家が
この六義園に立ち寄ったためにできたのだそうです
休息に立ち寄られた殿さまはまだしも 大勢の供の者は
全部 中に入れるわけも無く この辺りの外で
いわゆる「出待ち」するしかなかったのです
この大勢の供のために 飲食の屋台などが出て 一帯がにわかに 賑やかになります
ちょっとした縁日って感じですかね
その人の多さ(それも武士ばかり)が まるで殿中と同じ様子だったので
誰言うともなく 「でんちゅう」→殿の字は はばかって「伝中」と
なったということなんですよ
おもしろいもんですね
では今日は この辺で・・・・
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by tukitodoraneko | 2011-04-08 16:28 | 東京

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