人気ブログランキング | 話題のタグを見る

アホで下品な本の読み方

すっかりバテて 日中は外に出られません
日が暮れてから ウロウロと外出する吸血鬼のような生活を送っています
昼間なら キムタク程度が玄関口で 「ね、海行かない?」とさわやかに笑っても
「間に合ってます!」と 即座にドアを閉める自信があります
それでも・・・!それでも 古書市なら 出て行くのよねぇ・・・
アホで下品な本の読み方_f0122653_1159451.jpgだから 「夏バテ」でも大丈夫!な本の話にしましょうねぇ
私たち世代の 本好きのバイブルは植草甚一さんでした
← この本や「ぼくは散歩と雑学が好き」「映画だけしか頭になかった」 なんて心そそるタイトルの本を どれだけ読んだことか・・・
そして いっぱしの本好きになったつもりでいたんですねー
今でも 古書店で見かけると 一度は手に取らずにいられません
指先で 背のタイトルをなぞると 「やぁ まだ本好きなんだね」 と
声をかけられた気分になるのです
たぶん 子供の時の先生に バッタリ会ったら こんな感じかな
と 思っています
アホで下品な本の読み方_f0122653_12172317.jpg
そして 古本も好きですが 古本について書かれた本・・・と
いうのも大好きなんです
こういう本を読んで 私は初めて「本好きと古書好きは
違うんだ!」と いうことを知りました
古書好きに対して 決して聞いてはいけない一言が
あるんだそうです
それは 「買った本、全部読むんですか?」
唐沢俊一さんは 迷わずこう答えています
「古書は読むためにあるのではない、集めるためにあるのだ!」  うわあ 断言しちゃいましたね  
清々しいです
アホで下品な本の読み方_f0122653_12474247.jpgそして 岡崎武志さんはこう言っています
「そもそも 買った本を全部 隅から隅まで読むなんてこと自体 下品なことなのだ」
ガーン!
そして 永江朗さんは 
「本を最後まで読むのはアホである!」
ガーン ガーン!
・・・ということは いつもほとんど最後まで本を読みたおす私は アホで 下品なんですね?
本を全部読んだからといって 叱られたのは初めてで 
新鮮な気分でした
こういう皆さんも いわゆる「奇覯本(きこうぼん)」という 高価で希少価値のある本をさがすわけではなく 
百円均一のワゴンから 自分の価値観にあった本を掘り出すというマニアの方々がほとんど
こういう一種「オタク」の方々の書く本って 一様に面白いですが
特にそれが 「古書オタク」となると 益々 面白く思えます
しかし こういう方々の本も 結局 古本で買うんだから 私って
ホントに 下品な上にケチ!って 怒られちゃうかもしれませんね

by tukitodoraneko | 2010-08-05 13:13 | 本の話

<< 「心学」で 暑さに打ち勝つ! 近くて遠い100年前 >>