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新宿二丁目 舌抜きツアー

どうも 今年の夏はバテバテです 困ったもんですね
頑張って 新宿ツアー「太宗寺」まで進みましょう
新宿二丁目 舌抜きツアー_f0122653_12102822.jpg新宿2丁目にある太宗寺は
江戸時代には 内藤新宿仲町にありました
中心地だったところですね
慶長頃には まだ小さな草庵だったそうですが
内藤の殿様が 寛永ころ 寺領を下されて
その時より 太宗寺と名乗ったと「江戸名所図会」にあります
新宿二丁目 舌抜きツアー_f0122653_12212165.jpgここで有名なのは
なんといっても5.5mもある
閻魔(えんま)さま
江戸時代は「つけひも閻魔」とも呼ばれました
これは ある日境内で 乳母が子供を遊ばせていたところ 急に姿が見えなくなって 閻魔の口元から 子供の着物のつけひもが 垂れ下がっていた・・・というおっそろしい事件があったからだといいます
喰われちゃったんですねー
弘化4年(1847)には この閻魔の目玉を盗もうとした男が 
その眼から出た怪光によって朝まで倒れていた・・・という事件もありました
この閻魔さまの目玉は あまりピカピカ光るので 水晶でできているという噂でした
この事件は 絵草紙や一枚絵・瓦版になって 売れまくったため 出版停止になっています
新宿二丁目 舌抜きツアー_f0122653_12295279.jpgそして その左にいるのが この奪衣婆(だつえば)
死者の衣をはぎとるというおばばです
こちらも かなりの迫力で 子供を喰ったのはこっちだ・・・という話もあるくらい
同じお堂の中には 閻魔さまの釘抜きもありますよ
大型のペンチのようなもので 当時 釘抜きを「エンマ」と
呼んだのはこのためです
普段から「嘘つき」の私のような人は これで舌を
抜かれちゃうんですよー
気をつけて 嘘つきましょうねー
とくに この界隈にいる「クララでーす」「ハイジでーす」
とか言ってる 朝方ヒゲが生えてくる方々
あなた方も 気をつけてね
新宿二丁目 舌抜きツアー_f0122653_12494591.jpgまた このお寺に入り口には 正徳2(1712)年
立てられた江戸六地蔵の2番目のもの
大きな傘をかぶったお姿があります
これもかなり大きなもので 幼い夏目漱石が
これによじ登って遊んだと 半自伝的小説
「道草」に書いてあります
漱石は 高齢の父母の下に生まれた五男坊で
幼いころ この太宗寺の真向かいの塩原という名主の下に 養子にやられました
明治4、5年ころ 「馬の通る往来を渡って 仏さまに登りに行った」と書いていますが この往来は今の新宿通り
「真四角の大きな誰もいない家」というのは たぶん遊郭の跡だったのでしょうね
あのヒゲはやした憂鬱そうなおじさんが
金之助と呼ばれた幼少のころ このお地蔵さまによじ登っている姿を想像すると
なんだか 楽しい気持ちになります
皆さんも ゲイバーで遊んだ帰りに 「嘘つき」の皆さんと一緒に いかがですか?

by tukitodoraneko | 2010-07-23 13:08 | 江戸のあれこれ

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