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鰻だけじゃありません

もう少し 夏の土用の行事を書いてみましょう
土用というのは 1年に四回あります 立春・立夏・立秋・立冬まえの18日間のことです
今は立秋前の土用ですね この間にするのが 暑中見舞いに土用干
それに 鰻を食べますね これは特に土用のうちの「丑の日」です
鰻だけじゃありません_f0122653_12353222.jpgこの他に 江戸時代に盛んに行われたのに 今はないものに「滝浴び」があります
← ここは北区滝野川の正授院にかつてあった
「不動の滝」 王子の滝ともいい 滝浴びの名所でした
土用の内に 水を浴びると夏の病難を払うといわれ
涼みがてらに結構な人出だったといいます
王子には「扇屋」「玉屋」なんていう有名な料理茶屋もあり 当時はちょっとした郊外の行楽地だったんですね
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この他に 目黒不動の瀧泉寺の滝もあり →
こちらもにぎわったようです
鰻だけじゃありません_f0122653_12584321.jpgまた 川や滝がなくとも 温泉場では「丑湯」
海岸では「丑浜」ということがあり やはり土用の丑の日に 温泉につかったり 海水浴をしたりして一種の「禊(みそぎ)」をしました
「丑浜」は 文明開化後 海水浴という名前になって一般化しましたので 死語になってしまいました
しかし 「丑湯」の方は東北や 西日本の各地に残り 
「丑湯祭」をするところが今でもたくさんあります
夏バテ防止の他に「痔」にいいなんていうこともいいますよ
昔 海辺の暑く焼けた砂の上を歩くと「水虫」が治るなんて言ってました あれと同じようなもんでしょうか?
また 「桃の葉」を入れたお風呂に入ると あせもにならないというのもありましたよ
私は クーラーに弱いので 夏でも極力使わず(夜は絶対使わず!)すごすことにしています
江戸時代の人を見習って 暑い時にも熱い飲み物 お湯も熱めで 寝る前に冷たいシャワー
これで 乗り切ろうと思ってますよ  がんばれ 私!

by tukitodoraneko | 2009-07-25 13:17 | 江戸のあれこれ

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