コクーン歌舞伎「桜姫」 チケットGET記念!
2009年 05月 30日
今日はとってもいい日! コクーン歌舞伎「桜姫」のチケットが取れました!
それもベンチシートが二枚!
この良き日を記念して 歌舞伎にも関係あるお話を
書いてみましょうね
みなさんは 「平櫛田中」という人 ご存知でしょうか?
何その名前? 名字が二つ? と思ってしまいますね
実は その通りなんですよ
この方は 「ひらくし(ひらぐし)でんちゅう」と言いまして
明治5年 岡山生まれの彫刻家です
本名を田中といい 後 平櫛家に養子に出されますが
旧姓をそのまま通称にしてしまったんですね
この人は この間書きました「岡倉天心」に師事して
天心像を作ったのもこの人です
芸大の教師になり 授業前に「天心像」を拝んでいたのは
この人の方でした
職場にも 自宅にも自分の像を飾って
なおかつ拝むとは どこまで自分好き!?
と思ってましたが ごめんなさい 天心さん!
さて そこで平櫛さんに戻りますが 先日 外堀ツアーの折 この建物チラッと見えましたね→
「国立劇場」です
歌舞伎好きの人なら 一度は行ってますね
そしてここに行けば 必ず見るもの
←ロビーにある 「鏡獅子」
これが平櫛田中の傑作です
木彫に彩色したもので 2mありますよ
実際に見ると たいした迫力ですよね
モデルは 六代目尾上菊五郎
こちらも 名優の誉れ高い方
歌舞伎の世界で 「六代目」と言えば この菊五郎を指すというくらいの大物です
この像が 完成するまで 田中はいくつもの試作品を作っていますが 筋肉の動きが分かるようにと 裸体像も作っていますよ
こちらは 岡山の「田中美術館」に残っています
こちらもすごい迫力ですね
もとより「六代目」は 九代目市川団十郎に師事し 特に舞踊に力を入れたそうで 本当にこんな風に裸で 手足の動きがよく見えるように 稽古することもあったそうです
優雅な舞は 軽々とやって見えますが その蔭には こんな
地道な努力があるということでしょうか
私は 自分自身 日舞の名取りなので ちょっと感激!
しかし 田中の作品の中では こっちの方がお気に入り
←かわいいでしょ
「気楽坊」といいます
もとは 江戸時代の指人形
あの「後水尾天皇」が 愛玩していたものです
天皇は江戸幕府のいいなりに 妾を持っては怒られ 紫衣を許しては怒られ
うんざりしながら こんなもので 心を癒してたんでしょうか お気の毒です
これは 近衛家に伝わり 田中によって 様々な舞姿が作られています
上のは嫌だけど これなら我が家にも飾れそうです
それもベンチシートが二枚!
この良き日を記念して 歌舞伎にも関係あるお話を
書いてみましょうね
みなさんは 「平櫛田中」という人 ご存知でしょうか?
何その名前? 名字が二つ? と思ってしまいますね
実は その通りなんですよ
この方は 「ひらくし(ひらぐし)でんちゅう」と言いまして
明治5年 岡山生まれの彫刻家です
本名を田中といい 後 平櫛家に養子に出されますが
旧姓をそのまま通称にしてしまったんですね
この人は この間書きました「岡倉天心」に師事して
天心像を作ったのもこの人です
芸大の教師になり 授業前に「天心像」を拝んでいたのは
この人の方でした
職場にも 自宅にも自分の像を飾って
なおかつ拝むとは どこまで自分好き!?
と思ってましたが ごめんなさい 天心さん!
さて そこで平櫛さんに戻りますが 先日 外堀ツアーの折 この建物チラッと見えましたね→
「国立劇場」です
歌舞伎好きの人なら 一度は行ってますね
そしてここに行けば 必ず見るもの
←ロビーにある 「鏡獅子」
これが平櫛田中の傑作です
木彫に彩色したもので 2mありますよ
実際に見ると たいした迫力ですよね
モデルは 六代目尾上菊五郎
こちらも 名優の誉れ高い方
歌舞伎の世界で 「六代目」と言えば この菊五郎を指すというくらいの大物です
この像が 完成するまで 田中はいくつもの試作品を作っていますが 筋肉の動きが分かるようにと 裸体像も作っていますよ
こちらは 岡山の「田中美術館」に残っています
こちらもすごい迫力ですね
もとより「六代目」は 九代目市川団十郎に師事し 特に舞踊に力を入れたそうで 本当にこんな風に裸で 手足の動きがよく見えるように 稽古することもあったそうです
優雅な舞は 軽々とやって見えますが その蔭には こんな
地道な努力があるということでしょうか
私は 自分自身 日舞の名取りなので ちょっと感激!
しかし 田中の作品の中では こっちの方がお気に入り
←かわいいでしょ
「気楽坊」といいます
もとは 江戸時代の指人形
あの「後水尾天皇」が 愛玩していたものです
天皇は江戸幕府のいいなりに 妾を持っては怒られ 紫衣を許しては怒られ
うんざりしながら こんなもので 心を癒してたんでしょうか お気の毒です
これは 近衛家に伝わり 田中によって 様々な舞姿が作られています
上のは嫌だけど これなら我が家にも飾れそうです
by tukitodoraneko | 2009-05-30 13:39 | 江戸のあれこれ