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明日 天気になあれ!

こんにちわ 天気 ちょっと困ったことになってますねー
今日明日ツアーは続いてますし 仲間はガイドはりきってますんで 心配ですよ
明日 天気になあれ!_f0122653_13253387.jpg夕べから てるてる坊主吊るしといたんですが 
効きゃあしない!
    花の宵 処々に坊主の首くくり
なんて川柳にあるくらいで 江戸時代からこの
「照る照る坊主」の風習はあったんですがねー
もともとは中国に「晴娘(はれむすめ)」という
似たような習慣があったそうです
こちらは 紙でこしらえて 服も着せた娘の人形で 
ほうきを持っています
このほうきで 雲をはらう ってわけでしょうかね
この風習が 日本に伝わったのだろうと言われていますが 本家・中国ではもうすたれてしまい 娘から坊主に変わった日本で 今でも続いています
すでに 江戸中期の本「嬉遊笑覧」には 「晴を願ってこれを吊るし 願いが叶えば 目鼻を入れて川に流す」と 出ています
なぜ 坊主に変わったかというと 古代は雨乞いといえば巫女の範疇だったものが
近世になってくると 種々雑多な坊主姿の物乞いが増えたため
こちらの方がなじみやすくなったから・・・ということのようです
当時から 当たったり当たらなかったりで はずれると
     この憎い 坊主だことと 花の雨
昔の女の人たちは あまり外出しませんから 花見と芝居くらいが最大の楽しみ
その当日に雨が降ったら 照る照る坊主は さぞかし憎まれたことでしょう
私たちも 遠足の前の晩 「照る照る坊主 照る坊主 あーした天気にしておくれ」
と 歌いましたよねー
あの歌は 有名な中山晋平の作曲 作詞は同郷(長野)の浅原鏡村(六郎)で
大正10年(1921) 少女雑誌「少女の友」に掲載されたものです
三番の歌詞が もしも雨が降ったら「お前の首をちょんと切るぞ」
と ちょっと残酷だから・・・という理由で 二番までしか載ってないことがありますが
三番あってこその「てるてる坊主」だと思いますので
どうぞ 三番まで 歌って 子々孫々に伝えていってください

   一  てるてる坊主 てる坊主 明日天気にしておくれ
       いつかの夢の空のよに 晴れたら金の鈴あげよ

   二  てるてる坊主 てる坊主 明日天気にしておくれ
       私の願いを聞いたなら あーまいお酒を たんとあげよ

   三  てるてる坊主 てる坊主 明日天気にしておくれ
       それでも曇って泣いてたら そなたの首をちょんと切るぞ

       

by tukitodoraneko | 2009-05-05 14:36 | 江戸のあれこれ

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