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東海道 小田原の宿

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広重の五十三次・小田原は 宿の手前の酒匂川(さかわがわ)の徒歩渡りです
あの「二宮金次郎」の家は この近く 川の氾濫に苦労した彼は 
後に土木工事にも 業績を残していますよ
さて小田原は 古くからの交通の要衝 平安時代から町がありました
北条氏が本拠地として 益々開けましたね
名物もたくさんあって まず第一は薬の「外郎(いろう)」でしょうか
東海道 小田原の宿_f0122653_710370.jpg本当の名前は「透頂香(とうちんこう)」といって 頭痛に効き 口中を爽やかにする効能がありました
←中でもこの「虎屋」は有名で 立派な店構えで 表から見えるところに 虎の屏風が飾ってありました
御三家・尾張の江戸下屋敷には 東海道の名所と この小田原の町が再現されていましたが 中にはもちろんこの「虎屋」もあったということですよ
今は 名古屋名物になっているお菓子の「ういろう」は この家の「来客用菓子」が 
明治になってから 広まったものです 
だから江戸時代に「外郎」といえば 薬のことでした
歌舞伎の「外郎売」も 粋な薬売りですね
ほかに名物といえば 鰹に梅漬け 塩辛 かまぼこと 酒飲みにはぴったりのものばかり
もう一つは 「小田原提灯」と呼ばれた蛇腹式で たためる道中提灯です
東海道一の難所 箱根越えを控えて ここ9番目の宿 小田原で
旅人はみんな 山越えの英気を養ったんでしょうね

by tukitodoraneko | 2009-02-25 07:29 | 東海道五十三次

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