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江戸の大凧

今年は 「凧」をあまり見ないよー と書きましたが これは全国的ですか?
どうも 電線がじゃまで 都会の凧揚げは 難しいようです
昨年 「あんみつ姫お散歩隊」で 日本橋を歩こうとしたとき
いっしょに洋食屋「たいめいけん」の「凧博物館」に行こうと思っていました
江戸の大凧_f0122653_15291149.jpg←今の五代目のお祖父さんが
大の凧好きで エッフェル塔の上で
揚げたこともあるそうで その方の時から集め始めた凧が数千点 
展示されています
ちょっと楽しそうでしょ?
今度行きましょうね
さて 電線も車道もない江戸時代
凧は子供だけじゃなく 大人たちの遊びでもありました
普通の凧を「一枚貼り」とすると 六枚からは大凧といいました
最も大きいものでは二十二枚貼りなんてのもあったそうです
こういうのを 武家の若様などは 自家の庭で上げて
上がるだけ上がったところで 糸を切ります
はるか上総の辺りに落ちることもあったようですよ
また 職人衆などは 常葉橋や鍛冶橋の堀端で 大勢でこの大凧を上げ 
上がりきると自分の町内へ持って行くのです
これが また大騒ぎで 喧嘩沙汰にもなり にぎやかなことでした
この他 「からませ凧」というのもあり
これはわざと タコ糸をからませて 相手の糸を切る喧嘩凧です
これに使う凧は 下谷に「堀竜」という有名な凧屋があって
ここのものを使ったそうです
山東京伝が書いていますが 寛政頃までは凧も安く
一枚貼りで16文 二枚で32文と 一枚ごとに16文の割合でした
複雑な絵柄で 一枚貼りに骨7本の凧が 鉄砲洲の室崎屋から
売り出されると これが36文といきなり倍額になりましたが
以降は これでないと恥というくらいに 売れたそうです
また 魚河岸の兄いたちが上げる凧は
藍の石畳もように 「魚」の字を白抜きにしたもので
これは 江戸だけのものだったということですよ

by tukitodoraneko | 2009-01-17 16:10 | 江戸のあれこれ

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