江戸の薮入り

だんだん「今日は何の日」みたくなってきちゃいましたね
でも 今日1月16日は 「薮入り」
年に二回しかなかった 小僧さんたちのお休みの日です
それも江戸初期には 7月16日の休みはなかったといいますから
週休二日制の今からは考えられませんが 年休2日か1日だったんですねー
だからこの日は お店勤めの者には 正月よりうれしい里帰りの日
お店からもらったお仕着せと お小遣いを持って 終日遊びました
遊ぶといっても 上野辺のものは寛永寺で 芝辺りは増上寺
その他も 浅草寺辺と 遊ぶ場所は決まっていたようです
そのいでたちも 木綿の綿入れに襦袢(じゅばん) 胴着 小倉織の帯
千種色の股引・・ちぐさ色というのは薄い水色のことです
それに 白足袋 粗末な雪駄 帯の結び目に扇をさす 
というのが 丁稚小僧の制服のようになっていました
落語にも よく「薮入り」の話 出てきますよね
f0122653_145247.jpgまた この日は「閻魔さまのご縁日」でもありました
地獄の釜のふたが開く日 ともいいますね
怖い者見たさの 小僧さんたちで
各地の閻魔さまは 繁盛したことでしょう
江戸近辺から奉公に出ている子は 
こうして 親元に帰り遊びましたが
大丸や 三越などの大店で 
現地採用された奉公人は 
それもできないので 付添いつきで
芝居を見に行ったそうです
これも楽しみで 前の晩から眠れない・・・なんてこともあったようですよ

  薮入りが 薮入りに道 教えけり

  薮入りに 上がるまいぞと 出してやり

二番目の句は 寛永寺にあった文殊楼という高楼が
薮入りの日だけ 昇楼を許したんですが
混雑してあぶないので 「上るなよ」と 注意して出してやるというものです
この「文殊楼」も 幕末の「上野戦争」で 焼けてしまいました

江戸時代の今日 一年で一番 凧が上がる日でもあります
今年の東京の空では まだ「凧」見てませんよ
年々 少なくなるようで さびしいかぎりです
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by tukitodoraneko | 2009-01-16 14:20 | 江戸のあれこれ

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