江戸の影富

f0122653_1214314.jpg今さら…と言われましょうが
「嬉遊笑覧」は お持ちでしょうか?
私のは 随筆百種の中の古ーいやつで
読みにくいったらないのですが
岩波文庫5巻で出ています
電車本・医者本(待ち時間ね)として
文庫版も買おうかな…と思っていますよ
江戸百科事典ですので どこから読んでもいいし 
持ち歩くのに便利!
もうひとつ岩波文庫で「徳川制度」が出ています
明治に朝野新聞に掲載されたものです
上・中は既刊 下巻は11月に出版ですが
中巻には 「富くじ」の事が詳しく載っています

さて「影富」について書きましょう
寺社奉行が認めた「御免富」 これ以外は全部「影富」なの?
・・・と いうわけではないんですね
「遊歴雑記」によると 特に有名な三富(感応寺・湯島天神・目黒不動)が売り出されると
これの当選番号をあてる いわゆる博打行為が行われたのです
買い手は 好きな番号・・・例えば「松の何番」「子の何番」とか言って
その札を買うのですね
これは 一枚数文で売られ 当たっても数倍になるだけでしたが
手軽に買える夢だったので 特に「場末」で売れたという事ですよ
湯屋や床屋でも買えましたし 当選番号はあの「お話しや」というのが
これも数文で 売って歩きました

この元方をするのは 武士では旗本など 町方にもたくさんいて
「この影富ができてからというもの身上衰廃し はなはだしきは盗心を生ぜり」
つまり なけなしの金をすっかりつぎこみ ひどいときは盗人に落ちる
なんてことが 起こったのですね

御免富の乱立と 仲売の買い占めによる札の高額化で
寺社の富くじは だんだん売れ残るようになっていきます
それに反して「影富」が 庶民のなけなしの金を吸い上げて
社会不安を増長させます
というわけで 天保13年(1842) とうとう富くじは全面禁止となるのですね

今日はこの辺で
明日は 相撲のことでも・・・
 
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by tukitodoraneko | 2015-09-29 14:50 | 祭と歳事 | Comments(0)

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