江戸の出開帳

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小さな絵ばかりだったので 仕方なくこれにしました
明治4年に描かれた回向院での「相州小田原 道了菩薩出開帳」の図です
両国橋が大変なことになっていますね

ご覧のように 江戸後期には 諸国の寺からの出開帳が一大ブームとなります
中でも 地の利のいい回向院での出開帳は
延宝4年(1676)の近江 石山寺の観音の出開帳をはじめとして
幕末までに 166回を数えました

出開帳の四天王は 信濃・善光寺の阿弥陀如来 嵯峨・清涼寺の釈迦如来
身延山久遠寺の日蓮祖師像 そして成田山新勝寺の不動尊
です
その内 善光寺と清涼寺は ほとんど回向院で開帳しましたが
久遠寺は 同じ日蓮宗の 深川・浄心寺で
成田山新勝寺は 深川の永代寺で 開帳することが多かったようです

最も話題となった出開帳をいくつか挙げておきましょう 
明和7年(1770)嵯峨清涼寺の出開帳
「明和誌」「燕石雑志」にも載る通り 普通は30日の期間が
六月十九日から 八月中旬まで 二カ月に及んだ繁盛ぶり

そして安永6年(1777)には 例の「とんだ霊宝」まで登場し
いかさま見世物が 全盛となっていくのですねー

翌7年の善光寺出開帳には 平賀源内と烏亭焉馬(うていえんば)
二人して 背中に「南無阿弥陀仏」の六字名号の浮き出た「名号牛」を
見世物に持ち込むほどの大流行となります

文政元年(1818)の紀州・道成寺観世音開帳(回向院)では
寺側でも「清姫が鬼女になった時の角」を霊宝として公開します
これも とんだ霊宝みたい感じがしますねー
もう 見世物と五十歩百歩?

この他 例の佐久間家の下女=お竹大日如来の開帳は
安永6年(1777) 愛宕山円福寺で行われ 出羽湯殿山からの出開帳で話題になりました

その他 浮世絵に残っているものは 天保6年 芝神明での六波羅観世音開帳
文政2年の永代寺での 金亀山江ノ島弁財天の開帳 などがあります
江ノ島も出開帳したんですねー

最後に 開帳に関する川柳 挙げておきましょう

  開帳に 橋をゆりこむ 京 しなの (善光寺と清涼寺ですね)

  開帳は 井戸がえという すがたあり (善の綱にすがる格好です)

  開帳の 本寺へ御紋 みやげにし (善光寺の紋は立ち葵で 回向院は葵)

  金龍と金亀 武相の居開帳 (これはわかるでしょ?)

今日は こんなところで・・・・ 


 
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by tukitodoraneko | 2015-09-24 16:11 | 祭と歳事 | Comments(1)

Commented by 昭ちゃん at 2015-09-28 05:44 x
 一瞬 形と高さで「ガス灯」かと、、、。  
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