竜巻と辻風

f0122653_143146.jpgここ数日「竜巻」のニュースでいっぱいです
せまい日本でも 年平均17の竜巻が起こるそうですよ
江戸時代は この竜巻 読んで字のごとく
龍が昇天する時の姿と見られています
f0122653_1494853.jpg確かに こんな風に土を巻き上げ 立ち上がる姿は 龍の昇天に例えたくなります →
大陸で起こるもっと大型の
トルネードは その平で巨大な姿から「天のハンマー」と
呼ばれます
ハンマーのように 触れるもの全てを打ち砕いていく・・
という意味もあるのでしょう
先日 ご紹介した「方丈記」には 治承4年(1180)の辻風のことが 書いてあります
辻風というと なんだか小さなつむじ風のように聞こえますが
この時の「辻風」は 卯月(4月29日)京都 上京区松蔭町辺りから 未の方(南南西)へ走り 東本願寺の辺りで消え
その走り抜けた後には「一つの家も残ったものはない」と
書かれています 今回のようにかなり大きな竜巻だったのでしょう
藤原定家の「明月記」にも この日 未の時(午後二時ごろ)
雹(ひょう)が降り 雷鳴が2〜3度とどろき 猛烈な稲光が走ったと思うと
北方に煙が立ち上り 京は騒然となった と書かれています
「木が抜き去られ 石が舞い上がり 家も門も牛車もみな吹き上げられ
古老も今までこんな話は聞いたこともないという」
その破壊力のすごさが わかりますね
f0122653_1435922.jpg水面上では 水温との温度差で ← このような「漏斗雲」が起こりやすいと言われています
これこそ竜神=水神が 昇天する様そのものですね
このように 遠くから見ている限りでは
竜巻は 竜神の昇天で済むでしょうが
平安の京の都や 先日のように住宅地で起こった場合は
ただの災害と みなされたのでしょう
それこそ破壊的な「天のハンマー」ですね
この1180年 平清盛の孫の安徳帝が 帝位についています
清盛が栄華を極めた年は 大旋風の年でもあったのですね
今日・明日はまだ天気が不安定です
お気をつけくださいね
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by tukitodoraneko | 2012-05-09 14:45 | よしなしごと

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