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深川の八幡祭

さて 暑いですが 深川の富賀岡八幡祭 行ってみましょう
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八幡宮の祭礼は 江戸時代から8月15日 
これはお盆の「放生会(ほうじょうえ)」と 一体だからでしょう
今は なくなりましたが 昔は八幡の門前では 各種の小動物を売って
放し鳥 放し亀・鰻など 買った人が放してやることで 功徳を施しました
八幡には 今も「放生池」が 残っている場合があります
当時の名残でしょう
今でこそ 八月十五日は暑い盛りですが 当時は「葉月」の名の通り
9月の末から10月の初め 朝晩には涼しい風がふくころです
そして当日は 仲秋の名月の日でもあったのですね
川柳でも 深川では祭の準備と 月見団子を作るので さぞかし忙しいだろう
と 言われています
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左上の所が永代橋です
橋を渡り 右に折れると 左に参道が続きます
福シマ橋 八幡橋を渡り 一の鳥居をくぐると 辺りはもう深川七場所といわれた
遊所 料亭の立ち並ぶところ
ここを 進むと 左手に八幡の鳥居が見えてきます
あまりの人出に 文化4年(1807)の祭の日(延期して19日)
永代橋が落ちて 700人以上が死亡する大事故も起こりました
太田南畝の「夢の浮橋」は この時の顛末を書いたもの
深川の八幡祭_f0122653_1313111.jpgこれは北斎
大きな幟(のぼり)は三井親和の書
「篆(てん)書」という字体で とても流行って 浴衣の柄にも
なりました
当日 町々は競って 大幟を上げたので
「のぼり祭」とも呼ばれました

この絵では 料理屋らしき家の女たちが 神輿に向かって「おひねり」を投げています
回りにバラ銭もありますので 当時はこういう風習があったのでしょうね

   天下泰平 満月のご祭礼    (柳多留)

by tukitodoraneko | 2011-08-17 13:14 | 江戸のあれこれ

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