松平不昧 大崎園
2011年 08月 04日
一日 洗濯物の出し入れをしながら 私の一生は終わりそう!
ホントにそうなったらイヤだから 今日もブログ書きましょー エイエイオー!
と、いうことで 今日は知る日とぞ知る松平雲州公の「大崎園」のこと 書いてみましょう
松平治郷(はるさと)松江藩七代藩主
号・不昧(ふまい)の方が有名な茶人です
今 大河に出てくる京極家の断絶の後
この地の初代藩主となった直政は 家康の次男
結城秀康の三男坊
つまり家康の孫だったわけですね
いい家柄ながら 明和4年(1767)治郷が17才で藩主になった時には お台所は火の車
ここで家老・朝日丹波が登場 後見役となって財政再建に励み
なんと36年後の享和年間には 余剰金がお蔵にたんまり
こうなると ろくに遊んだこともない貧乏大名の悲しさ
若い時は「茶の湯は 知足の道也」・・・つまり足るを知ることが大事といってたくせに いきなり茶道具を買いあさり始めます
秀吉所蔵の「油屋肩衝」(あぶらやかたつき・茶入)を千6百両も出して求めたり
足利義政の唐物・残月 利休作の園城寺花入など 手当たりしだい
そして その集大成として 品川・大崎に買い求めた土地に
1万8千坪の庭園を 造ってしまうのです
場所は 御殿山の西の高台
現在 山手線の大崎駅の北東
東五反田5丁目のソニー本社の辺です
ここには主だった茶室だけでも11あり
中でも〇の独楽庵は利休が秀吉から拝領した「長柄の橋杭」で造った茶室を再現したもの
この他にも 喫茶去・松瞑・為楽庵・蔟々閣・窺原・眠雲・富士見台・一方庵・清水茶屋・紅葉台などの よく読めない名前の茶亭をたくさん建てました
文化3年(1806)に建てた
この大崎園で
文政元年(1818)不昧公は
68才の生涯を終えました
嘉永には 黒船がやってきて 御殿山は崩され
この大崎園も 幕府に収公され 跡形もなくなることを思えば
ちょうど良い時に亡くなったの
かもしれません
松平定信・楽翁は この庭が気に入ったらしく
谷文晁を連れて ここを訪れ絵を描かせました
← これは「蔟々閣」の図です
この茶室に掛かっていた額は 何点かが御子孫の手で寄贈されています
東京国立博物館にあります →
「大崎園」のこと もっと詳しく知りたい方は
近代デジタルライブラリーで「茶道宝鑑」を検索してみてください
二冊(中)の「茶室庭園」に 図面が詳しく残っています
利休好みの二畳の茶室もありますよ
あ!また雨だ!
ではまた!
ホントにそうなったらイヤだから 今日もブログ書きましょー エイエイオー!
と、いうことで 今日は知る日とぞ知る松平雲州公の「大崎園」のこと 書いてみましょう
松平治郷(はるさと)松江藩七代藩主
号・不昧(ふまい)の方が有名な茶人です
今 大河に出てくる京極家の断絶の後
この地の初代藩主となった直政は 家康の次男
結城秀康の三男坊
つまり家康の孫だったわけですね
いい家柄ながら 明和4年(1767)治郷が17才で藩主になった時には お台所は火の車
ここで家老・朝日丹波が登場 後見役となって財政再建に励み
なんと36年後の享和年間には 余剰金がお蔵にたんまり
こうなると ろくに遊んだこともない貧乏大名の悲しさ
若い時は「茶の湯は 知足の道也」・・・つまり足るを知ることが大事といってたくせに いきなり茶道具を買いあさり始めます
秀吉所蔵の「油屋肩衝」(あぶらやかたつき・茶入)を千6百両も出して求めたり
足利義政の唐物・残月 利休作の園城寺花入など 手当たりしだい
そして その集大成として 品川・大崎に買い求めた土地に
1万8千坪の庭園を 造ってしまうのです
場所は 御殿山の西の高台
現在 山手線の大崎駅の北東
東五反田5丁目のソニー本社の辺です
ここには主だった茶室だけでも11あり
中でも〇の独楽庵は利休が秀吉から拝領した「長柄の橋杭」で造った茶室を再現したもの
この他にも 喫茶去・松瞑・為楽庵・蔟々閣・窺原・眠雲・富士見台・一方庵・清水茶屋・紅葉台などの よく読めない名前の茶亭をたくさん建てました
文化3年(1806)に建てた
この大崎園で
文政元年(1818)不昧公は
68才の生涯を終えました
嘉永には 黒船がやってきて 御殿山は崩され
この大崎園も 幕府に収公され 跡形もなくなることを思えば
ちょうど良い時に亡くなったの
かもしれません
松平定信・楽翁は この庭が気に入ったらしく
谷文晁を連れて ここを訪れ絵を描かせました
← これは「蔟々閣」の図です
この茶室に掛かっていた額は 何点かが御子孫の手で寄贈されています
東京国立博物館にあります →
「大崎園」のこと もっと詳しく知りたい方は
近代デジタルライブラリーで「茶道宝鑑」を検索してみてください
二冊(中)の「茶室庭園」に 図面が詳しく残っています
利休好みの二畳の茶室もありますよ
あ!また雨だ!
ではまた!
by tukitodoraneko | 2011-08-04 14:55 | 江戸のあれこれ