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荒川の五色さくら

昨日の夜 NHKの「歴史ヒストリア」という番組で 「桜」の歴史をやっていました
ごらんになった方 いるでしょうか?
奈良時代まで 花見といえば梅の花
それが 平安に入ると 嵯峨天皇が桜を好み 観桜の宴を開いたのを機に
貴族たちの間に大流行
太閤秀吉は 醍醐寺に7百本の桜を植え 醍醐の花見を催しました
松の丸さまと 淀殿がけんかした時ですね
そして 江戸では八代将軍吉宗が 飛鳥山や墨堤(隅田川の堤)・御殿山に桜を植え
庶民のための 観光地にしました
しかし 明治維新になると 多くの寺社や大名屋敷は 荒れ放題
桜の木は 刈り倒されて 焚き木にされるという悲運がめぐってきました
様々に品種改良され 江戸っ子に愛された桜が 消えてしまうのはなんとも惜しい!
と ここで立ち上がったのが駒込に住む高木孫右衛門
この人は 江戸から桜の手入れに打ち込んできた人でした
さくらの枝や苗をもらってきては 自分の庭に植え なんとか江戸の桜を
存続させようと努力します
そこへ 声をかけてきたのは 荒川の近くに住む清水謙吾という村の代表
その桜で 荒川の堤に桜並木を作ろう と提案したのです
この計画は 直ちに150人の賛同者を集めました
その中の一人 船津清作は これ以来「桜品記」という桜の成長・観察日記まで作って 桜の木を育て始めました
これは今も 足立区の船津家に残っているそうです
荒川の五色さくら_f0122653_17145734.jpg

荒川の五色さくら_f0122653_1717723.jpgそして明治42年 完成した荒川の五色桜が 上の絵葉書です
素晴らしいですねー
2年後 この桜はアメリカ・ワシントンのポトマック河畔に植えられ
今でも たくさんの人々を楽しませています
残念ながら 日本の五色桜は 太平洋戦争の始まりとともに
すべて 刈り倒されてしまいましたが 昭和56年
うれしいことに はるかアメリカから 里帰りしてきています
今 もう一度 荒川土手を桜並木に!という計画が 進行中
これは 私が千住のヒナさんから いただいた五色桜というお酒です → 
水で割ると 五色に色が変化する かわいくておいしいお酒です
いつか満開に咲きそろった五色桜の下で
この桜色のお酒で 乾杯したいな と切望していますよ

by tukitodoraneko | 2011-04-07 17:28 | 東京

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