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縁結びは平内さまへ

先週の土曜日 仲間のガイドする谷中・上野ツアーが無事終わりました
女性二人でガイドした「誰も知らない浅草ツアー」も 好評だったようです
どちらも バスツアーではとても行かないレアな場所を巡ったようですよ
一部は ブログでもう紹介しましたが 残りの部分もおいおい紹介してみましょうね
縁結びは平内さまへ_f0122653_17371642.jpg

縁結びは平内さまへ_f0122653_18422949.jpg実をいうと 今浅草寺の本堂は改装中
すっぽりとカバーがかかっていますが お参りはできます
表面の絵は 川端龍堂の「龍の図」を使って 山本寛斉氏がプロデュースしたものです
これもなかなか素敵じゃないですか?
いつもだと 真っ直ぐ本堂に行っちゃいますが こんな時こそ 左右に目を向けてみてください
縁結びは平内さまへ_f0122653_1855649.jpg浅草寺は 雷門と仲見世と本堂以外にも 
みどころがいっぱい!なのです
たとえば 宝蔵門手前右手の② 「久米平内堂」→
ここは 江戸時代は有名な「縁結び」の神様だったのです
江戸名所図会にも載っているくらい有名で
たぶん寛文(1660年代)から あった像なんですが
この久米平内という人 諸説あってよく出自がわからないのですが 「仁王座禅」というのを修行して 自分の旧悪を悔い 自分が死んだらその像を埋めて たくさんの人に踏みつけてもらい 罪障を消滅したい・・・と願ったのですね
一説では 九州の方の浪人とも 角力とりとも 
車引きだったともいいます
夫婦のお墓は ちゃんとあって 「久米」は奥さんの姓
本人は「兵藤平内」というともいいますよ
縁結びは平内さまへ_f0122653_1994374.jpg← これは「江戸名所図会」五巻に載っている絵
踏みつけて欲しいと言ったわりには ちゃんと飾られていますねー
これが 何故「縁結び」の神様になったかというと
「踏みつけて欲しい」がいつか「文(=手紙)つけて欲しい」 つまり ラブレター書くとうまくいくよ!の神様になっちゃったんですね あら 勘違い!
この「平内さま」のこと 私は岡本綺堂の
「半七捕物帳」で読みました
縁結びなら 観音様より平内さまへ・・・と言われたそうですよ
ここも流行れば「清正の井」のように 五時間待ち!になるかもなので 今のうちです
良縁を求める方 どうぞ平内さまへ!
平内は 神と仏のまぎれもの
        平内が へそのあたりに文をつけ

by tukitodoraneko | 2010-02-23 19:50 | 江戸のあれこれ

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