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若旦那気分で吉原へ

さて いろんなところに「江戸散策ツアー」に行っていますがレポートがどんどん遅れています
実際に行ったのは 昨年暮れですが「浅草ツアーレポート」少しずつUPしていきますよ
若旦那気分で吉原へ_f0122653_11265384.jpg第一弾は←ここ「山谷堀」です 
浅草から 墨田川沿いに北に上がっていくと 
西へ伸びる入り堀がありました
これを「山谷堀」といい 南側の土手を「日本堤」といいます 画面下の橋が「今戸橋」ですね
江戸初期に 低湿地だったこの辺りを水害から守るため
日本中の大名を借り集めて築いた堤なので この名があるといいます
でも 何よりも有名だったのは ここが「吉原通い」の道だったからですね
お金のある人は 駕籠や猪牙(ちょき)で
無い者は この堤を歩いて 吉原に向かいます
「土手八丁」とも呼ばれましたよ
若旦那気分で吉原へ_f0122653_11364085.jpg猪牙舟は こんな猪の牙みたいに細い舟
別名「親不孝舟」 通な人はこれに立って乗るのが粋とされました
若旦那気分で吉原へ_f0122653_12325325.jpg
← こちらが土手の上 右が山谷堀で
左にかすむ屋根が吉原の方角です
今戸橋から500メートルくらい歩くと左側に
大きな柳の木がありました これが有名な「見返り柳」ですね
今も何代目かの柳が残っていますよ
   もてる奴 ばかり見返る柳の木
道沿いに葭簾(よしず)掛けの屋台がいっぱい出ていますが これは煮売屋 団子屋など
有名な金鍔(きんつば)屋も出ていました これははじめは「銀鍔」といったそうです
持ち金に余裕の無い人は ここで腹ごしらえして 
のり込んだのでしょう
しかし この屋台も陽が落ちるまで
その後は 真っ暗になって「夜の日本堤」は
殺しの場として よく芝居にもでてきます
若旦那気分で吉原へ_f0122653_1382943.jpgしかし見返り柳までくれば もう吉原は目の先です
ここを左に曲がると くの字に曲がった「衣紋坂」
はやる気を抑えて 着物の襟など直すから この名があります
衣紋坂の右側には番所に高札場 
吉徳稲荷がありました
江戸初期には 武士に編み笠を貸す「編み笠茶屋」も並んでいました 別名「五十間道」 
ここを過ぎればもう「大門」(おおもん)です
若旦那気分で吉原へ_f0122653_1312203.jpg現在は 埋め立てられ「山谷堀公園」になっていますが 春は桜がきれいです
猪牙舟とはいかないけど 吉原通いの若旦那気分で
この桜の下を歩いてみるのも一興です

  土手の上 どこへどこへと手をひろげ

   土手を行く 医者は上野か浅草か

   日本は 橋も堤も日に千両

by tukitodoraneko | 2010-02-10 13:24 | 江戸のあれこれ

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