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朝顔せんべい

朝顔せんべい_f0122653_1315554.jpg←広重のうちわ絵 きれいですね
今 江戸検1級仲間の間で「朝顔の変化咲き」のことが話題になっています
有名な入谷の朝顔市は もう済んでしまいましたが まだまだ靖国などでもあるようなので 
行ってみたいと思います
1級ブログ「気ままに江戸♪」で 朝顔の変化のことが読めますので 私はちょっと違った角度で 朝顔のこと書いてみようかな

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朝顔せんべい_f0122653_13371830.jpg上の絵は 有名な歌舞伎「助六」の登場人物ですね
助六 実は曽我の五郎 甘酒売りは兄の十郎 
恋人は 吉原の太夫・揚巻です
お弁当で「助六」というのがありますが
あれは 油げの稲荷すしとのりにかけて
「助六すし」といいますよ
そして 右上の白髪のおやじが敵役「髭の意休」です
←この手下に 道化役の「朝顔仙平」というのが出てきます
衣装も 派手な朝顔模様ですねー
この人実は 元禄ころに京橋北八丁堀 藤屋清左衛門が売り出した「あさがお煎餅」のCMを兼ねているんですよ
衣装だけでなく 歌舞伎独特の化粧=隈取(くまどり)も 眉が朝顔のつぼみ 頬ひげが葉っぱの形になっているんです
朝顔せんべい_f0122653_13493427.jpgこの衣装・隈取は今も受け継がれていますので 見ることができますよ
最近はこんな本も出ています →
また セリフも 「砂糖煎餅が孫 薄雪煎餅が姉 木の葉煎餅は行逢兄弟 塩煎餅が親分に・・・」と 煎餅尽くし
朝顔煎餅は よくその名の煎餅が 入谷の朝顔市の時に売っていますが 江戸のものは 「横向きの朝顔」の形・・・片側がすぼまって 片側が開いた百合の花みたいな形だったそうです
それともう一つ 今 朝顔は「朝顔」と表記することがほとんどですが 江戸時代には「牽牛花」または「槿」とかいて「あさがお」と読むこともありました
牽牛というのは七夕の彦星の別名ですから 七夕頃に咲く花 という意味もあったのでしょうか

by tukitodoraneko | 2009-07-11 14:02 | 歌舞伎

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